ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

ソムリエとしての本音

ソムリエとしての経験はまだまだ短いですが、ワインに携わる事を職業としてからは
すでに20年以上がたちます。ワインを生業にしている為か、
時折ワインの楽しさを忘れそうになる事があります。

もっともっと、知識をつけなければ・・・
もっともっと、色んなワインを飲まなければ・・・
もっともっと、経験を積まなければ・・・

職業なんだから、当たり前やろ!と、お叱りをうけそうですが。

でも最近、ふと感じました。
知る楽しみ、飲む楽しみ、感じる楽しみ。ワインって計り知れない楽しみがある事を。


先日、ソムリエ仲間が働くフランス料理店に行きましたら、
コース料理と共に、それに合わせたグラスワインを一杯ずつ出してくれました。

「シャンパンのイースト香とパンの香ばしさ、きのこの香りを楽しんでね。」とか
「このワインはオーストラリアのワイン業界を救った人が造ったワインですよ。」とか、
「ちょっと高級感のあるアリゴテ(ブルゴーニュ地方のブドウ品種)でしょう。」とか、 

先輩の説明に、うんうんと頷きながら、
素直な気持ちで美味しい美味しいと言いながら時間を過ごしました。

そして何故かそこに「大人のポッキー」があって、
くんくんと香りを嗅ぎ(何でも臭いを嗅ぐのは職業病です)
「普通のポッキーと何が違うんやろ」と言いましたら、「普通のポッキー」も買ってきてくれ、
唎きポッキーまで始まりました。  

すみません、これは余談でした。



家に帰って、今日飲んだワイン美味しかったなぁと思い出しながら、
あれっ、「もっと、しなければ」ではなく、
「もっと知りたい、もっと色んなワイン飲みんでみたい。」になってる。

もちろん職業としているからには「しなければ」いけない事も、もちろんです。
しかし原点は、楽しむことなんだと。


このコラムを読んでくださってる方は、ワインがお好きな方ばかりだと思います。
もっと知りたいとか、もっと飲みたいとか、度が過ぎてワインに疲れてしまった事はないですか?
(飲み過ぎて二日酔いと言う事ではないですよ。)
そういう時は、最初に、只々旨い旨いと楽しい時間を過ごした事を思い出してください。


そして、人それぞれの楽しみ方があります。
知人が言っておりました。どんなに安いワインであろうが、赤だろうが白だろうが、
全てのワインをデキャンタージュして飲む方が美味しいんだと。
それを人に話すと、そんなのしなくていいと言われると嘆いていました。

全く否定するものではないですよね。だって、その人の飲み方、楽しみ方なんですから。


私は小さい頃から、551の豚まんには、マヨネーズとケチャップを混ぜたものをつけて食べておりました。
それを言うと、そんなの聞いたことがないと驚かれますが、
私の実家ではそれが普通で、これが美味しいんです。、
大人になってからは、からし派ですが、時々懐かしくマヨケチャやってしまいます。
からしの食べれない子供に対しての母の愛情だったんですかね・・・ 。


ビストロ・ダ・アンジュでは、毎月2回ワイン会を開催しています
その時々のテーマに沿ったコース料理と、
それぞれに合わせたグラスワインを数種ご用意いたしております。

もっと知りたい、もっと飲みたい、もっとワインを楽しみたいという方、是非一度足を運んでください。

     
「赤ワインの世界」ではフランスの色んな地方、
品種を楽しんでいただきました。
   

「牡蠣とワインのマリアージュ」
定番のシャンパーニュシャブリから
調理法に合わせて赤ワインも。


そして、3月からは春の食材に合わせたグラスワインも多数ご用意しております。
その他にも、皆さんがこんなワイン、グラスで一杯飲みたいというご要望があれば、
スタッフにどうぞお申し付けください。リスト以外のワインでもお出しさせて頂きます。

フレッシュ&フルーティーな白から、濃厚赤ワインも。
初入荷、コルシカ島のワインも!


一雨ごとに暖かくなり、日差しにも暖かさを感じられるようになりました。
4月になるとビストロ・ダ・アンジュにも新しいスタッフが入ってきます。
新人からも学ぶことがたくさんあります。

    原点に帰る。  大事ですね。

さぁ、寒さもあと一息。どうぞステキな春をお迎え下さい。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

 

ワインの表現って難しい!! なんて思わないで!!

グレープフルーツや苺ならまだしも、スミレの香りや白い花、鉱物に麝香・・・。


どんな香り??なんて必死でそんな香りを探すけど、よく考えたらそれってどんな香り?
そしてその香りばっかり探して自分のインスピレーションはどこかへ行ってしまう。
そんな経験ありませんか??

仕事柄、諸先輩方に「香りの幅を広げなさい。」と言われ、 
植物園に行き、地面に這いつくばって白い花の香りを嗅いだり、
スーパーで、片っ端からフルーツや野菜をクンクンしたり、
あー、もうそれはそれは怪しい人。
周りの冷たい視線が、今でも忘れられません。
そこまでしろとは誰も言っていないのですが。


そんな事をしなくても、香りって日常にあるもの。
道を歩いていると、排気ガスに混じった埃っぽい香り、
沢山の猫がたむろしている公園の香り、
どこかのお宅からは、醤油の甘辛い煮魚や、スパイスの効いたカレーの香り、
洗いたてのシーツの、のりや柔軟剤の香り。
出勤途中の御堂筋のイチョウ並木、秋になるとむせ返る様な香りがしますよね。

そういえば、このイチョウの木、「メス」の木から「オス」の木へ植え替えられ、
銀杏が無くなってしまうようです。
理由の一つに、この臭いのも挙げられているようですが・・・
臭い臭いもくせになるとちょっと寂しい気分に。
少し脱線してしまいましたがお許しください。


皆でワインを飲むとき、そんな感覚を共有、共感できたらもっと楽しくなるはず。
決して、決めつけたり、押し付けたりしちゃダメですよ。

先日もお店のスタッフと赤ワインを飲んでいましたら、
「このワイン、ハイチュウのグレープ味の香りする!」 「ほんまや、するする!」って
ハイチュウ食べてた子供の頃の話になったり、ハイチュウと一緒にこのワイン飲んだら
どうなんやろって話になったり。
 
  

 ちなみにハイチュウの香り・・・のワインは
 「サンタムール」
 先輩ソムリエのコメントによりますと、
 最後に強く印象に残るボージョレワイン特有の
 赤い果実の香り! とあります。

 ぜひお試し下さい☆
 




もっとも私もワインに携わる仕事をしていながら、この手のコメントはめっぽう苦手。
芸術家でもなければ、ご存知文才もございません。
詩人のようなロマンチックなフレーズもなく、誰もが体験する、日常にどこにでもある香り。
そこに共感してもらえているのかなと勝手に思っているんですが・・・。


ワインの香りを感じるとき、第一印象が、私達に与えるインパクトは大きいです。


ハイチュウや!だの煎茶だ、キュウリだ、チョコレートだ、なんて感じたままを表現したら、
次に口に入れる時のどんな味なんだろうって、ワクワク、ドキドキが大きくなります。


さぁ、寒い冬ももう終わりです。
外に出て、季節の草花、フルーツに野菜、香りの要素を探しに出掛けましょー!!

 



ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

特別な日はシャンパンで乾杯!

新年明けましておめでとうございます。

皆様、お正月はどのように過ごされましたでしょうか?
お正月はゆっくり、と思いますが何だかバタバタと何かと忙しく過ごしていらっしゃった方も
たくさんいらっしゃるのでは・・・。そんな中でも、やっぱり特別な日で、
普段食べない物や、飲まない物を用意して、
親戚や友人と楽しい時間を過ごされたのではないでしょうか。

私もお正月用にとておきのシャンパンを一本購入いたしましたよ。
シャンパンって気分を盛り上げてくれますし、
お祝い事やお祭りなどには欠かせない物の一つですよね。

12月に入って、忘年会、クリスマス、年末年始や新年会と、イベントの多い時期、
ビストロ・ダ・アンジュでもシャンパンのご注文がホントに多かったです。


シャンパンの派手な演出の中に「サーベラージュ」というのがあります。
サーベル(刀剣)でボトルの口を勢いよく切り落とす・・・なんて少し物騒な演出ではありますが、
もともとは、フランスの海軍の出航の際、無事と勝利を願う儀式として行われたものです。
今では、結婚披露宴の余興や各イベントで行われています。


実は私も昨年、初めての「サーベラージュ」に挑戦いたしました。
屋外でのBBQ大会で、緊張のあまり一度目は、
「カンッ」っと鈍い音がしただけで、ピクリともしませんでした。。。
緊張と恥ずかしさが益々増すばかり・・・。気を取り直して二度目。
刀を思いっきり振りぬきましたら、綺麗に・・・とはいきませんでしたが
何とか無事に成功??いたしました。


今年は、お店のイベントでやってみる事を一つの目標にいたしましょうか・・・。
そんな事を言っていいのでしょうか・・・。
あの狭いお店でやるには屋外でやるより勇気100倍いりそうです。

シャンパンは、本当に手間暇掛けられて造られるものです。
ビストロ・ダ・アンジュが日本のレストランで初めてお出しさせてもらった

思い入れのあるシャンパン・メゾン、ルネ・ジョリーの現当主、ピエール・エリックも、
シャンパンを造って、それを皆様にお届けする事がこんなにも大変だなんて
子供の頃の想像をはるかに超えたものだと言っております。
そして「良いシャンパンは一日にして成らず。」とも・・・。


歴史上の偉人たちもシャンパンにまつわる名言をたくさん残しています。

ナポレオンは
「シャンパーニュは戦いに勝った時こそ飲む価値があり、負けた時には飲む必要がある」
 
ポンパドゥール夫人は
「飲んで、なお女性を美しく見せてくれるのはシャンパーニュだけ」
 
ココ・シャネルは
「私は二つの時にしかシャンパーニュを飲まないの。恋をしている時と、していない時」
 
はたまた、マリリン・モンローは毎晩シャンパーニュのお風呂に入っていたのだとか・・・。


こうなると、毎日が特別な日やないか!!と言いたくなりますが、一般庶民の私としては
やはり特別なものとして、

少しの喜び、楽しみを彩ってくれるもの、勇気、元気をくれるものなのです。

昨年はなんだかんだとジタバタしながら一年を突っ走った様な気がします。
今年もそんな気配が否めませんが、しっかりと地に足を付けて、
皆様の楽しい時間のお手伝いが出来ます様、益々精進してまいります。

そして皆様には、たくさんの美味しい出会いと、
素敵な乾杯があります事をお祈り申し上げます。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

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