ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

ワインの表現って難しい!! なんて思わないで!!

グレープフルーツや苺ならまだしも、スミレの香りや白い花、鉱物に麝香・・・。


どんな香り??なんて必死でそんな香りを探すけど、よく考えたらそれってどんな香り?
そしてその香りばっかり探して自分のインスピレーションはどこかへ行ってしまう。
そんな経験ありませんか??

仕事柄、諸先輩方に「香りの幅を広げなさい。」と言われ、 
植物園に行き、地面に這いつくばって白い花の香りを嗅いだり、
スーパーで、片っ端からフルーツや野菜をクンクンしたり、
あー、もうそれはそれは怪しい人。
周りの冷たい視線が、今でも忘れられません。
そこまでしろとは誰も言っていないのですが。


そんな事をしなくても、香りって日常にあるもの。
道を歩いていると、排気ガスに混じった埃っぽい香り、
沢山の猫がたむろしている公園の香り、
どこかのお宅からは、醤油の甘辛い煮魚や、スパイスの効いたカレーの香り、
洗いたてのシーツの、のりや柔軟剤の香り。
出勤途中の御堂筋のイチョウ並木、秋になるとむせ返る様な香りがしますよね。

そういえば、このイチョウの木、「メス」の木から「オス」の木へ植え替えられ、
銀杏が無くなってしまうようです。
理由の一つに、この臭いのも挙げられているようですが・・・
臭い臭いもくせになるとちょっと寂しい気分に。
少し脱線してしまいましたがお許しください。


皆でワインを飲むとき、そんな感覚を共有、共感できたらもっと楽しくなるはず。
決して、決めつけたり、押し付けたりしちゃダメですよ。

先日もお店のスタッフと赤ワインを飲んでいましたら、
「このワイン、ハイチュウのグレープ味の香りする!」 「ほんまや、するする!」って
ハイチュウ食べてた子供の頃の話になったり、ハイチュウと一緒にこのワイン飲んだら
どうなんやろって話になったり。
 
  

 ちなみにハイチュウの香り・・・のワインは
 「サンタムール」
 先輩ソムリエのコメントによりますと、
 最後に強く印象に残るボージョレワイン特有の
 赤い果実の香り! とあります。

 ぜひお試し下さい☆
 




もっとも私もワインに携わる仕事をしていながら、この手のコメントはめっぽう苦手。
芸術家でもなければ、ご存知文才もございません。
詩人のようなロマンチックなフレーズもなく、誰もが体験する、日常にどこにでもある香り。
そこに共感してもらえているのかなと勝手に思っているんですが・・・。


ワインの香りを感じるとき、第一印象が、私達に与えるインパクトは大きいです。


ハイチュウや!だの煎茶だ、キュウリだ、チョコレートだ、なんて感じたままを表現したら、
次に口に入れる時のどんな味なんだろうって、ワクワク、ドキドキが大きくなります。


さぁ、寒い冬ももう終わりです。
外に出て、季節の草花、フルーツに野菜、香りの要素を探しに出掛けましょー!!

 



ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

特別な日はシャンパンで乾杯!

新年明けましておめでとうございます。

皆様、お正月はどのように過ごされましたでしょうか?
お正月はゆっくり、と思いますが何だかバタバタと何かと忙しく過ごしていらっしゃった方も
たくさんいらっしゃるのでは・・・。そんな中でも、やっぱり特別な日で、
普段食べない物や、飲まない物を用意して、
親戚や友人と楽しい時間を過ごされたのではないでしょうか。

私もお正月用にとておきのシャンパンを一本購入いたしましたよ。
シャンパンって気分を盛り上げてくれますし、
お祝い事やお祭りなどには欠かせない物の一つですよね。

12月に入って、忘年会、クリスマス、年末年始や新年会と、イベントの多い時期、
ビストロ・ダ・アンジュでもシャンパンのご注文がホントに多かったです。


シャンパンの派手な演出の中に「サーベラージュ」というのがあります。
サーベル(刀剣)でボトルの口を勢いよく切り落とす・・・なんて少し物騒な演出ではありますが、
もともとは、フランスの海軍の出航の際、無事と勝利を願う儀式として行われたものです。
今では、結婚披露宴の余興や各イベントで行われています。


実は私も昨年、初めての「サーベラージュ」に挑戦いたしました。
屋外でのBBQ大会で、緊張のあまり一度目は、
「カンッ」っと鈍い音がしただけで、ピクリともしませんでした。。。
緊張と恥ずかしさが益々増すばかり・・・。気を取り直して二度目。
刀を思いっきり振りぬきましたら、綺麗に・・・とはいきませんでしたが
何とか無事に成功??いたしました。


今年は、お店のイベントでやってみる事を一つの目標にいたしましょうか・・・。
そんな事を言っていいのでしょうか・・・。
あの狭いお店でやるには屋外でやるより勇気100倍いりそうです。

シャンパンは、本当に手間暇掛けられて造られるものです。
ビストロ・ダ・アンジュが日本のレストランで初めてお出しさせてもらった

思い入れのあるシャンパン・メゾン、ルネ・ジョリーの現当主、ピエール・エリックも、
シャンパンを造って、それを皆様にお届けする事がこんなにも大変だなんて
子供の頃の想像をはるかに超えたものだと言っております。
そして「良いシャンパンは一日にして成らず。」とも・・・。


歴史上の偉人たちもシャンパンにまつわる名言をたくさん残しています。

ナポレオンは
「シャンパーニュは戦いに勝った時こそ飲む価値があり、負けた時には飲む必要がある」
 
ポンパドゥール夫人は
「飲んで、なお女性を美しく見せてくれるのはシャンパーニュだけ」
 
ココ・シャネルは
「私は二つの時にしかシャンパーニュを飲まないの。恋をしている時と、していない時」
 
はたまた、マリリン・モンローは毎晩シャンパーニュのお風呂に入っていたのだとか・・・。


こうなると、毎日が特別な日やないか!!と言いたくなりますが、一般庶民の私としては
やはり特別なものとして、

少しの喜び、楽しみを彩ってくれるもの、勇気、元気をくれるものなのです。

昨年はなんだかんだとジタバタしながら一年を突っ走った様な気がします。
今年もそんな気配が否めませんが、しっかりと地に足を付けて、
皆様の楽しい時間のお手伝いが出来ます様、益々精進してまいります。

そして皆様には、たくさんの美味しい出会いと、
素敵な乾杯があります事をお祈り申し上げます。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

ワインが繋げてくれたもの

早いもので、あっという間に12月。年の瀬、師走という言葉どおり、
何だかせわしなく忙しい時期を過ごされている事と思います。

あれもこれもと気ばかり焦って、何もしていない!ってのが私の現状でありますが・・・。

ビストロ・ダ・アンジュも忘年会やクリスマス、
年末年始を迎えるにあたって団体のお客様も増え、
外の寒さとはうらはらに賑やかになり、活気があふれています。

レストランは一年で最も忙しいと言われるこの時期、忙しくはありますが、
お客様との会話が、楽しさに変えてくれます。
一年を振り返ると、たくさんの方々との出会いがあり、
私たちの励みになってくださったと実感しております。

そして、また、ワインとの出会いもたくさんありました。

     


国内の何県かのワイナリーを訪れ、生産者のお話を伺い、
ヨーロッパに比べて歴史の浅いこの日本で
まだ根の浅いブドウの苗にどれだけの栄養分を行き渡らせるか、
ヨーロッパの最新の醸造技術などを試行錯誤しながら、
美味しいワインを造る為に、たくさんの愛情を注いでおられました。

そんな中で造られたワインは、おとなしさの中に力強さがある
日本らしいワインがたくさんありました。




先月のコラムにも書きましたが、テリアンシェフがフランスから持って来てくれた、
ローヌのワインも新しい世界が見えましたし、
また、カリテ・エ・プリのスタッフがヨーロッパを飛び回り、たくさんの美味しいワインと出会い
私たちのレストランに紹介してくれました。

南仏、ラングドック地方の、ファミーユ・ファーブルのクレメンスさんが持ってきてくれたワインは
ジャムのような甘い果実味がいっぱいでタンニンがとても綺麗な赤と、
新樽で発酵され、輝くような黄金色で、シロップ漬けのフルーツやアーモンドの様な香り、
味わいはとても余韻が長く、すばらしい白ワインでした。

クレメンスさんは、とてもチャーミングで気さくな女性で、
「ワインのネタはもっといっぱいあるのでいつでも連絡ちょうだいね。」と言ってくださり、
ボトルには「ラングドックの太陽をいっぱい感じ、
このラングドックに来てもらえるのをお待ちしています。」 と、メッセージを書いてくれました。

  



そして、コート・デュ・ローヌのジョイス御夫妻は、古くからあるぶどう畑を買い取り、
2009年の初ヴィンテージのワインを。樹齢100年のグルナッシュ100%のこのワインは、
果実味、酸味、渋味のバランスが良く、デキャンタージュすることで更に真価を発揮し
温度によって色んな顔を見せてくれるワインでした。

ご主人はイギリス人で奥様はフランス人。南仏が大好きでプロヴァンスにも畑をもっておられ
ワイナリーの事や、持ってこられたワインはどのような料理と合わせれば良いのかなど、
にこやかに、そしてとても丁寧にたくさんの事をお話ししてくださいました。  

      

この様な人柄あふれるワインを皆様にも紹介し、繋げていきたいと思います。


ビストロ・ダ・アンジュでは毎月ワイン会を開催しておりますが、ご参加のお客様同士が
楽しそうにお話されているのを見かけたりすると、こちらも楽しく、嬉しく思ったり、
ワインを通じて知り合った方が、お店に来てくださったりと、
今年はワインが人と人とを繋げてくれるのを あらためて実感した年でありました。


今年も一年、拙いコラムをご拝読頂き、またお店で声を掛けて頂き、
たくさんの元気を頂きありがとうございました。

年越しのご挨拶には少し早いですが、この場を借りてお礼申し上げます。

来年もワインと皆様との繋がりを楽しみに、クリスマスを乗り切りたいと思います。

新しい年も、皆様にとって素敵なワインと人との出会いがあります事をお祈りいたします。
そして、素敵な乾杯がたくさん出来ますように!!

    à Votre Santè!!


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代



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