ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

ゴールデンウィーク前の Special 1 Day

皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?
今年は9連休なんて方も!!海外に行かれて、現地の美味しいワインをたらふく飲んで
こられた方もいらっしゃるのでは??

もちろん私達飲食店は、超多忙な一週間なわけで、羨ましい限りでございます。

そんな中、私が勤めるビストロ・ダ・アンジュに、フランスからシャンパンの生産者、
バルビエ・ルーヴェより、ドゥニ、セリーヌ夫妻が来店してくれました。

バルビエ・ルーヴェ家は、シャンパンを造り始めてからすでに6代目。
家族経営の小さな生産者で、ブドウの栽培から醸造まで全てを行っている
RM(レコルタン・マニピュラン)です。
セリーヌは6代目の現当主で、女性醸造家でもあります。


そんなセリーヌがシャンパンの説明をしてくれている間に、時折ご主人とアイコンタクトをして、
すると、ドゥニが「それでいいよ」みたいな感じで、ウンウンと頷いたり、時々一緒にお話してくれたり、
てっきりご主人もシャンパン造りに携わっているものだと思っていたら、
何と、ふつうのサラリーマンだと言うじゃないですか! さすがフランス人です。

子供の頃からワインを飲んだり(水で薄めたりしながら)、日常的にワインにたずさわっていると、
普通にワインのことを語れるんだなぁと、歴史や文化の違いというものを感じ、驚きました。

家族の仕事に付いて行って、一緒に営業するって、なかなか出来ないですよ!

     

私のお店では、フレンチポップスやシャンソンなど、CMやドラマで使われている
日本人でも耳馴染みのある曲をBGMで流しているんですが、
彼らにとっては懐メロのようなものらしく、「すっごい懐かしいけど、もともとこの曲を歌ってる人達は
もう誰もこの世にはいてないで。」と言いながら、イントロが流れると、
テーブルを叩いて、ピンポ〜ン!「この曲は〇〇や!」と(もちろん関西弁で喋ってはおりません)
ドレミファ・ドンが始まりました。(ご存知ではない方、昔やってた音楽系クイズ番組で
イントロを聞いて、楽曲を当てるというやつです。)

そのうち、お二人が腕を組んで体を揺らしながら大声で歌い出すと、お客様たちも歌いだしたりして・・・
フランスのレストランではこんな事も日常的にあるんだろうなぁ、なんて思いながら
シャンパンのお話はもちろん、大統領選の話まで、非日常的な時間を過ごしました。


この日のシャンパンは4種類で、シャルドネ100%のブラン・ド・ブラン 1er。
特級畑のブドウのみを使った、プレステージG.C.。
そしてブドウの出来の良い年にのみ造られる2010ミレジム。
苺の香りが華やかなロゼG.C.。 前菜からデザートまで合わせられる
ラインナップにテンションも上がります。

 

仕事中ではありますが、ご夫妻やお客様と乾杯しながら、少しずつそれらのシャンパンを
頂きましたが、やっぱりシャンパンって特別ですね。
体に染みわたり、その味わいと、その日過ごした時間、そして人と人とのつながりを
最高のものに演出してくれたバルビエ・ルーベのシャンパンの余韻に浸りながら
ゴールデンウィーク前に少しフランスを感じ、現実逃避することが出来ました。

さぁ、ゴールデンウィークが終わり、このコラムがUPされる頃には、
フランス大統領も決定していることでしょう。
この世の行く末を考えると、また現実に戻ってしまいますが、
そんな時は、シャンパンを飲んで、いい夢見ましょう。。。

 さぁ今夜も "A votre sant!"


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

45周年を迎えて、あらためて思うこと

春の日差しが心地よい季節となり、何かと心楽しい日々ですが、いかがお過ごしでしょうか?
新学期、新年度を迎え、新しい出会いがあり、気持ちも新たにされている事かと思います。

私はといえば、昨年の春から何だか鼻がムズムズしております。
これ絶対アレですよね。今年は目も痒いんです。絶対アレですやん!
ティッシュの消費量がハンパないです。しかしあのセレブなティッシュは何で甘いんですかねぇ。。。


そんな話はさておき、今春、ビストロ・ダ・アンジュは45周年を迎えることができました。
これも一途ににビストロ・ダ・アンジュを愛してくださる皆様のお陰だと感謝致しております。
本当にありがとうございます。


1972年、大阪ミナミの地に大阪初のフレンチビストロを開店いたしました。
当初は、パスタとフランス料理を混ぜたような地中海料理のお店で、今よりも小さいお店でした。
料理雑誌や旅行誌はもちろん、専門書やインターネットもなく、唯一確かなものは "本場で学ぶ"という時代。
当時はたくさんのスタッフがヨーロッパに長期修行に出ました。
そして現地でのビストロ料理に魅了され「日本で美味しくて手頃な料理を提供したい」と奮起。
今もその気持ちは「ビストロ・ダ・アンジュ」に息づいています。

大阪で数少ないフランス料理が味わえるお店だったため、有名人や著名人もたくさん来店して頂きましたが、
一番厳しくお店を育てて下さったのは、見る目が確かな大阪のお客様。
そんなお客様を一番に考え、「リーズナブル」で「美味しい」ことにこだわり、
サービスも「華麗」であるよりは「一生懸命」。気さくで身近なお店を目指してきました。


一言に45年と言いましても、長い歴史があったんだと今更ながら実感しております。
オイルショックがあったり、たい焼きくんやルービックキューブが流行ったり、ディズニーランドや花博が開園したり、
お立ち台に上がったと思ったらバブルは弾けるし、そして赤ワインブームが来たり・・・。
私もビストロ・ダ・アンジュで働くようになって十数年が経ちますが、ご家族と一緒に来ていたお子さんが
中学生や高校生になり、すっかりお兄さん、お姉さんになって、そして親から子へ、そして孫へと
受け継がれていくのを本当に頼もしく、嬉しく思っています。


フランスでは「パリの裏道には、1ダースのビストロがある」と言われるほど、
庶民の生活には欠かせないものになっています。

ビストロの語源には諸説ありますが、食べ物屋への出入りを禁止されていたコサック兵が、
監視の目を盗んで居酒屋に入り、ワインと料理を注文して 「ビストロ!ビストロ!(早く!早く!)」
と言ったのが語源と言われています。
ともかく、フランスの食べ物屋の中で、最も庶民の必要性の中から生まれたのが"ビストロ"なのです。
街の職人たちが、自らの絆を固め、仲間意識を確認しながら、楽しく飲んだのが"ビストロ"。
仕事の後の楽しい一杯、という構図は今も昔も変わらない"ビストロ"の姿です。


 簡単に言えば、「ビストロ "Bistrot"」は、
 誰もが気軽に美味しいワインと料理が楽しめる
 賑やかで暖かい場所なのです。
 

そんなビストロ・ダ・アンジュを支えてくれるたくさんのワイン生産者との出会いもありました。

これぞビストロワインと言わしめる、南仏のドメーヌ・ローリエ。
その地で自然なブドウ栽培と品質にこだわりを持って、高品質なビストロワインを造っています。

 



南仏でも限られた地域でしか生産されない"ピクプー".あふれるミネラル感とキレのいい酸は
魚介料理とこの上ないマリアージュを見せます。

南仏でも限られた地域でしか
生産されない"ピクプー".
あふれるミネラル感とキレのいい酸は
魚介料理とこの上ないマリアージュを見せます。

  シラー・グルナッシュ
スパイシーさ、果実味が南仏を感じさせてくれ
絶妙なバランスを見せてくれます。


流行を追うことはせずに、真面目にワイン造りを行っているドメーヌのスタイルがはっきりと出たワインです。
しみじみと、フランス地ワインの旨さ、奥深さを感じます


そして南西地方のプレイモン協同組合。小さな生産者の集合体です。
彼らはこの地の未来のために、品質の高いブドウを生み出すことにこだわり続けています。
そして、私達に安心で高品質なワインを造り続ける事を約束してくれました。
   
彼らが造るワイン、赤はベリーやカシス、ハーブの香り、なめらかな酸と渋味。
ビストロ定番料理、"パテ・ド・カンパーニュ"との相性はバツグン!




ストライクゾーンの広いロゼワイン。この季節だけじゃなく年間通して人気のあるワイン。
最近のロゼワイン人気は、目を見張るものがあります。

苺やチェリー、バラなど甘くフローラルな香り。
果実の瑞々しさを口いっぱいに感じられ、
後口には、程よいタンニンが残ります。
「このロゼは、今まで飲んだロゼの中で一番うまい!」と
言ってもらえる、南仏ならではのフレッシュな味わいです。


美味しい料理があって、美味しいワインがあって、この上ない幸せを感じます。

色々と書きましたが、実は本当のBistrotであるかどうかは、お店自身が決めることではないのかもしれません。
お客様が、ここは「Bistrot]だと感じること。それが本当のBistrotなのかもしれません。

流行りだけでもなく、時代遅れでもない、世代を超えて愛していただける、
懐かしいけど新しい、そんな料理、サービス、雰囲気のある場所。
より多くの方にとっての「Bistrot」であり続けること。

もっともっとお客様の心へ近づけるように、「Bistrot」を追求していきます。


46年目のビストロ・ダ・アンジュをどうぞよろしくお願い致します。


  ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

ソムリエとしての本音

ソムリエとしての経験はまだまだ短いですが、ワインに携わる事を職業としてからは
すでに20年以上がたちます。ワインを生業にしている為か、
時折ワインの楽しさを忘れそうになる事があります。

もっともっと、知識をつけなければ・・・
もっともっと、色んなワインを飲まなければ・・・
もっともっと、経験を積まなければ・・・

職業なんだから、当たり前やろ!と、お叱りをうけそうですが。

でも最近、ふと感じました。
知る楽しみ、飲む楽しみ、感じる楽しみ。ワインって計り知れない楽しみがある事を。


先日、ソムリエ仲間が働くフランス料理店に行きましたら、
コース料理と共に、それに合わせたグラスワインを一杯ずつ出してくれました。

「シャンパンのイースト香とパンの香ばしさ、きのこの香りを楽しんでね。」とか
「このワインはオーストラリアのワイン業界を救った人が造ったワインですよ。」とか、
「ちょっと高級感のあるアリゴテ(ブルゴーニュ地方のブドウ品種)でしょう。」とか、 

先輩の説明に、うんうんと頷きながら、
素直な気持ちで美味しい美味しいと言いながら時間を過ごしました。

そして何故かそこに「大人のポッキー」があって、
くんくんと香りを嗅ぎ(何でも臭いを嗅ぐのは職業病です)
「普通のポッキーと何が違うんやろ」と言いましたら、「普通のポッキー」も買ってきてくれ、
唎きポッキーまで始まりました。  

すみません、これは余談でした。



家に帰って、今日飲んだワイン美味しかったなぁと思い出しながら、
あれっ、「もっと、しなければ」ではなく、
「もっと知りたい、もっと色んなワイン飲みんでみたい。」になってる。

もちろん職業としているからには「しなければ」いけない事も、もちろんです。
しかし原点は、楽しむことなんだと。


このコラムを読んでくださってる方は、ワインがお好きな方ばかりだと思います。
もっと知りたいとか、もっと飲みたいとか、度が過ぎてワインに疲れてしまった事はないですか?
(飲み過ぎて二日酔いと言う事ではないですよ。)
そういう時は、最初に、只々旨い旨いと楽しい時間を過ごした事を思い出してください。


そして、人それぞれの楽しみ方があります。
知人が言っておりました。どんなに安いワインであろうが、赤だろうが白だろうが、
全てのワインをデキャンタージュして飲む方が美味しいんだと。
それを人に話すと、そんなのしなくていいと言われると嘆いていました。

全く否定するものではないですよね。だって、その人の飲み方、楽しみ方なんですから。


私は小さい頃から、551の豚まんには、マヨネーズとケチャップを混ぜたものをつけて食べておりました。
それを言うと、そんなの聞いたことがないと驚かれますが、
私の実家ではそれが普通で、これが美味しいんです。、
大人になってからは、からし派ですが、時々懐かしくマヨケチャやってしまいます。
からしの食べれない子供に対しての母の愛情だったんですかね・・・ 。


ビストロ・ダ・アンジュでは、毎月2回ワイン会を開催しています
その時々のテーマに沿ったコース料理と、
それぞれに合わせたグラスワインを数種ご用意いたしております。

もっと知りたい、もっと飲みたい、もっとワインを楽しみたいという方、是非一度足を運んでください。

     
「赤ワインの世界」ではフランスの色んな地方、
品種を楽しんでいただきました。
   

「牡蠣とワインのマリアージュ」
定番のシャンパーニュシャブリから
調理法に合わせて赤ワインも。


そして、3月からは春の食材に合わせたグラスワインも多数ご用意しております。
その他にも、皆さんがこんなワイン、グラスで一杯飲みたいというご要望があれば、
スタッフにどうぞお申し付けください。リスト以外のワインでもお出しさせて頂きます。

フレッシュ&フルーティーな白から、濃厚赤ワインも。
初入荷、コルシカ島のワインも!


一雨ごとに暖かくなり、日差しにも暖かさを感じられるようになりました。
4月になるとビストロ・ダ・アンジュにも新しいスタッフが入ってきます。
新人からも学ぶことがたくさんあります。

    原点に帰る。  大事ですね。

さぁ、寒さもあと一息。どうぞステキな春をお迎え下さい。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

 
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