ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

初心忘るべからず

初秋の候と言いたいところですが、厳しい暑さが続いております。
見上げると空もだんだんと秋に近づいて、
頭の中では陽水と玉置浩二の素敵なハーモニーが流れ
夏の終わりに切なさを感じますが、いざ前を向いて歩き出すと汗だくになり、
すっかり現実に引き戻されます。

もぅ秋でいいんじゃない?   皆様、いかがお過ごしでしょうか?

秋といえば、ビストロ・ダ・アンジュでは
毎年10月の初めにフランスから「パトリック・テリアンシェフ」を招いての
スペシャルイベントを行っています。

8月の初旬にはメニューとレシピが届き、シェフの来日に向けてしっかりと準備を進めております。
もちろん一番の目的は、お客様に楽しんで頂くためなのですが、
もう一つ「ビストロ・ダ・アンジュ」が
フランス料理店で在り続けるためでもあるのです。

フランス人シェフとの交流により、その人柄、文化に触れフランスのエスプリ=魂をもらい
「ビストロ」としての原点に戻るということなのです。少し大袈裟になってしまいましたが、
流行に流されず、伝統を守って、これからも「ビストロ」を発信していきたいという
大きなモチベーションにもなっています。
10月2日〜8日までの一週間、皆様と一緒に楽しみたいと思います。
是非お店にお越しくださいませ!



秋に近づくと、食事もワインもコッテリしたものがほしくなりますよね。
テリアンシェフの出身地、ロワール地方はボルドーやローヌに次ぐワインの大産地。
北西部に位置するこの地方は、冷涼な気候もあり、
酸味のきれいな爽やかな白ワインが多いのですが
中には樽で熟成させたものや、樹齢が高くミネラル豊かなボリュームのある、
この季節にじっくり飲みたくなるようなワインもあるんですよ。

チキンのクリーム煮込みやバターの風味いっぱいの魚のソテー、トロっととけたチーズとか、
シェフの来日を待ちわびながらしみじみ飲みたいわぁ。なんて恋する乙女??
やっぱり秋はセンチになっちゃいますな。

 ロワールは甘口ワインも
 造っています。
 官能的で心に響きますよ。
 飲むほどにワインが
 楽しくなる、異次元の
 サンセールです。

そしてこの季節、思い出すのはソムリエ試験。
家だと暑くてボーっとしてくるので、
分厚い教本を持って図書館や喫茶店で涼を取りながら勉強したものです。

今年は身近な人が数名受験するので気になって仕方がありません。
何分、一次試験は筆記なので手伝う訳にもいかずひたすら応援しております。

一次が受かると二次試験はテイスティングと実技です。
テイスティングは当て物ではなく、色や香り、味をみて
そのワインはどういったワインか一つずつ分析していくのです。
何だか難しそう!!  
えぇ、試験の場合は、もぅそれは真剣に、
3種類のワインをテイスティングした後はヘトヘトです。




 

 昨年、訪問したブルゴーニュ生産者にて

 美味しいワインを皆さまへお届けする為
 生産者から説明を受けながら
 10種類程のワインを真剣にテイスティング中

 

先日、ソムリエ仲間数人と、とあるワインバーで飲んでおりましたら
誰が言いだしたのか、ブラインドテイスティング大会になりまして、
最初は直感で「これはフランスのシャルドネで2015年だね」とか、
「この香りはメルローだね」とかキチンと分析するんですが、

そのうち「いや、マスターはそんな単純なワイン出さないよ」とか、
「実はフランスっぽく造ってるカリフォルニアなんじゃない?」とか、 つい裏をかいでしまうんです。

いやですね、大人になるとひねくれた考え方になって、
意外と一番最初の答えが合ってたりするものなんです。
あぁでもない、こうでもないと言いながらやってましたら
午前様になったのは言うまでもありません・・・

小さい頃、親に「素直が一番やで」ってよく言われました。ホント身にしみます。
何事も素直に受け止め行動することって大切なんだなぁと、
またまたワインに大事なことを思い返させてもらい、初心に戻ることができました。
ワインは楽しい飲み物。そして一期一会。
頭を固くせず、素直に美味しいと思えるそのワインを、皆様におすすめしていきたいと思います。

もう、すぐにこの暑さが恋しい季節になりますね。
9月末頃から、今年収穫されたブドウから造られた
ヌーヴォー(新酒)が続々と出荷されます。

恵みの季節、美味しい食材とワイン、とことん楽しめる季節です。
運動の秋、読書の秋、芸術の秋、皆さんは何を楽しみますか?
私は先ずは、シェフとのイベントを思いっきり楽しみたいと思います!


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

   

香りと味のメモリー

快晴の中、大阪湾の向こう側に六甲山がくっきりと見えました。
暑い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

姿は見えずとも、毎朝セミの大合唱で目が覚めます。

南フランスではセミの鳴き声が大きい年は豊作になると言われ、
幸せを呼ぶシンボルとして大切にされているんですよ。





とは言え、今年は大雨や40度を超える酷暑、台風は逆からやって来たりと、
やはり異常気象なのでしょうか。自然の力の大きさを実感する夏となっております。

さて先日、お肉の業者さんが豚の新鮮なホルモン使いませんか?とお店に営業に来られました。
臭いもの好きの私としては、個人的に炭火でBBQでもしたいわぁ〜と生唾を飲み込みましたが、
フランスで豚のホルモンと言えば"アンドゥイエット" 
臓物を細かく切って、香味野菜のブイヨンで長時間煮込み、
香辛料で味を付けて腸に詰めたいわゆるホルモンのソーセージのような料理があります。

シャンパーニュ地方のトロワの名物料理として有名で、
ちょうど一年前シャンパーニュを訪問した際にはここぞとばかりにいただきましたよ。
何とも言えない芳しい香り、まったりとした脂の感じ、
プニュプニュとした食感、噛めば噛むほど・・・っとまた生唾が・・・・・。

  "Andouillette de Troyes AAAAA"
  この5つのAはアンドゥイエット愛好家友好協会が
  確かな品質を保証していますよ。というマークです。
 
       

大腸に詰めた太いもの、小腸の細いもの、
燻製にしたり使う部位や香辛料の違いによって
トロワ以外でも、リヨン風、シャブリ風、トゥーレーヌ風と、その土地によって様々で、

その土地を主張するのはいかにもフランスらしい!といったところ。
勿論シャンパーニュで合わせましたよ。
本当は訪問先のルネ・ジョリーとは違うシャンパーニュを頂いていたのですが
(ルネ・ジョリーはその殆どが一般の人向けの販売で、
フランスのレストランではお目にかかれないのです。)

私がボトルにカメラを向けると、当主のピエール・エリック氏が自分のスマホの画面に、
自身の造るシャンパーニュの画像を出して、ボトルの前に置きました。
えぇえぇ、私達が今飲んでいるのはあなたの造ったシャンパーニュですよ!
失礼ながらも、めっちゃ可愛くてお茶目な一面が見れました。

                             


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"アンドゥイエット"はマスタードやハーブが入ったタルタルソース、
白ワインを使ったソースと食べたりピクルスを添えたり、パンに挟んだり楽しみ方も色々。

若々しくて、きれいな酸を持つロワールのサンセールや、
ブルゴーニュのシャブリとも一緒に飲みたい!




シャンパーニュ、サンセール、シャブリは距離的にも近く、土壌も石灰質が多く見られ、
非常によく似た土地。シャルドネしか認められていないシャブリのほど近く、
サン・ブリという地区はロワールの主要品種、
ソーヴィニヨン・ブランを使う唯一のアペラシオンがあり、

また逆にサンセールでは、ブルゴーニュの高貴品種ピノ・ノワールの赤ワインも造っています。
ワインと料理の相性を考えるとき、同じ地方のものを合わせるという
基本的な事を思い出させてくれる、
そして人って潜在的に相性のいいものを選ぶんだなと感じさせてくれる料理でした。


フランスではこういった豚肉の加工品(シャルキュトリー)の職人がいて、
レストランや家庭に流通していることが多いのですが、日本では専門業者がなく、
レストランで一から仕込むことになります。

という事で、ビストロ・ダ・アンジュでは、この豚ホルモンを使うのは只今検討中でございます。
個人的には、思い出のあの香りと味をもう一度なのですが・・・。

そう言えばフランスでは7/14はフランス革命記念で、7/15にはサッカーW杯の優勝が決まり
それはそれは大変なお祭り騒ぎだったようです。
そろそろフランスに行きたくてウズウズしている今日この頃です。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

JUGEMテーマ:ワイン

若者の活躍

皆様こんにちは。にわかサッカーファンの川西です。
帰宅すると、とりあえずテレビのチャンネルをサッカーに合わせてしまいます。
当たり前ですが、人とボールがずっと動いているので中々目が離せず他の事が手につきません。
全てが後手後手で寝不足です・・・。川西です。 あっ、何故かヒロシです。を思い出し、つい・・・

ベテラン選手のいるチームが次々と敗退していく中、若い選手が凄いスピードで走り、
溌溂としたプレーで活躍しているのが印象的です。
W杯も大詰め、日本は歴史を塗り替えられるのか!期待が高まります!




さて、ワインもまた2017ヴィンテージの瓶詰め間もないフレッシュで若いのが出てきています。
いやいや若すぎやしないか?
後何年か寝かせたほうがいいんじゃないの?と思われるかもしれません。

えぇ、もちろんそんなワインもありますが、新酒と言われるヌーヴォーなど
出来たてをその時期に飲むのが一番美味しいと思えるワインもたくさんあります。

赤ワインならフレッシュな果実味で爽やかな飲み口があったり、
白ワインならフレッシュな酸味がとても魅力的です。

ワインは発酵の段階でガスが発生するんですが、微量ながらそのガスが
残っているものもあり、口に含むと少しシュワシュワした触感があり夏らしくスッキリとしています。

若く飲めるワインは手頃なものが多いです。高価なワイン=良いワイン=美味しいワイン、で
手頃なワイン=悪いワイン=美味しくないワインと思われがちですが、そんな事はありません。

一昔前は、手頃なワインは大量生産で香りもあまりなく、
味わいも個性がなく単調なものというイメージがありましたが、
今やワイン造りも言わば競争社会、畑の手入れ、ブドウの選別、
醸造技術も格段に上がっています。何といってもやっぱり人の手、愛情や情熱を感じます。

すぐれたワインにも関わらず、敢えて原産地呼称=ブランドを持たず、
地酒として手頃な価格で売られているワインはたくさんあります。

ワインの美味しさは、飲む時の状況や雰囲気、一緒に飲む相手によっても随分変わります。
これからの季節、BBQや夏休み中のホームパーティーなど仲間でワイワイ楽しむ時は
気軽に楽しめるワインを数多く用意するのもいいのではないでしょうか。



ロゼは日本では春のイメージですが、南フランスでは夏が本番。
2017年の最新ヴィンテージの フルール・ド・ダルタニアン ロゼ
シュワシュワ感とキリッとした辛口がたまりません。


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爽やかな柑橘の香りと南国フルーツの華やかさ。まさにフレッシュ&フルーティー
地酒の宝庫、ガスコーニュの底力を感じます。 「ラ・リエスト ブラン


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ブルゴーニュのワインは素晴らしい、でも高価なものが多い、
もっと気軽にブルゴーニュのワインを楽しんでほしいという想いから造られた、優しいワイン。

コトー・ブルギニヨン

 
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日本の予選リーグ最終戦を観た時、日本もこんなサッカーするんだと思いました。
何かを成し遂げようとする為に、どれだけのブーイングがあろうとも信念を貫くというのは、
とても難しく、そして素晴らしいことだと感じました。

その先に、驚きと感動、次に繋がる世界があるんだと。
全ての物事に対して言えることなんじゃないかなと感じています。

ワインも然り。我らが日本ワインも世界に挑戦し続け、他の国のスタイルを追うのではなく
独自の魅力を追求し、世界を席巻させています。

さぁ、今年も後半戦に入りました。くれぐれもレッドカードが出ませんように。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

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