ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

暑い、熱い、夏です!

夏本番です!! とにかく暑いです!!  とりあえずビールですか!?

仕事終われば、まずビール。 風呂上がりにビール。 
祭りの、かち割りに浮いてるキンキンのビール。
BBQには、クーラーいっぱいのビール。 ビアガーデンにも行きたいし・・・。
ビール片手に、街中モンスターを探したり・・・?? 





う〜んっ、でもやっぱり・・・   仕事終わりは、そこにワインがあるし、
風呂上りはキンキンの白ワイン、
祭りに行けば、タコせんにはどんなワインが合うかなぁと思っちゃうし、
クーラーの中には、スパークリングとワインをしのばせるし、
しっとりとワインバーにも行きたいものです。
さすがにワイン片手に街をうろついていたら捕まりそうなのでやめておきましょう。


いよいよ、高校野球もオリンピックも始まりましたが、スポーツはあまり詳しくありませんので、
結果に一喜一憂しないのですが、
戦っている人の姿というのは本当に逞しく、美しく、感動させられます。

さぁ、今年は色んな意味で暑い、そして熱い夏です。 
こちらでも、市民権を得ているビールと、歴史の古いワインの対決といきましょうか!!


さて、ワインは約7000年前から造られていますが、この時代ワインは王侯貴族の飲み物で、
庶民が飲んでいたのはビールでした。
ビールが庶民的な飲み物とは、遠い昔からそうだったんです。




ビールもその1000年後、約6000年前からワインと同じ
メソポタミアのシュメール人から造られています。
最初は麦芽を水で練って焼き、パンにしてから水でふやかして、アルコール発酵させたもの。
メソポタミアでは、パンから派生した食物に近い日常的な飲み物だったんです。





堅いパンを水でふやかすというのは、ヨーロッパのスープの原型とも言われています。


そして古代ローマにも、ビールが伝わりますが、やはりここはワインに軍配が上がります。
当時のワインは、糖分が全てアルコールに転化されていなかったので、とっても甘い飲み物だったんです。
ですから、水で薄めて飲んだり、パンを浸したり、日常的に飲まれていました。
酔うために、そのまま飲むビールは野蛮人の飲み物として、流布しなかったんです。


ヨーロッパ全土でビールが造られる様になったのは1000〜1500年前。
やっとビール文化が根付いてきましたよ。
でもやっぱり、その頃にはワインの技術も格段に上がってきましたので、
アルコール度の高いワインが飲まれるようになっていました。
今度は、アルコール度の低いビールは子供の飲み物だって事で、やっぱりワインに軍配が・・・。

おぉー、やはり歴史には勝てないのか!!

いやいや、ビールも頑張りますよ!! 19世紀後半、ビール酵母の培養、缶、ビンの普及により、
保存技術が進み、安価で大量生産も可能になり、世界津々浦々で飲まれる様になります。
ワインは日常必須のお酒として飲まれていましたが、安価になったビール、
やっと市民権を得て、ビールに軍配が上がります。

あれ、私こんな事書いちゃっていいのかしら・・・。
この季節、何卒ご理解とお許しを頂きたい!!


ヨーロッパでも、やっぱりこの季節、レストランのテラスでとりあえずビール。
そう言えば、毎年、ビストロ・ダ・アンジュでのフランス人シェフ、パトリック・テリアん氏を招いての
イベントを開催しておりますが、シェフも仕事終わりには、「ビールくださぁい!」と言って
グビグビと美味しそうに飲んでおりました。


そうは言っても、「とりあえず」の後は、ワイン飲みたくなるんですよね。

この季節ならではの色んな楽しみ方がありますよ。

少しお安めのワインにかち割り氷を浮かべてグビグビなんてのも。
ワインに氷なんて邪道に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
これもまた、フランスではよく見る光景。そんな事するの!?と思いましたが、やって納得。


先日、親戚の集まりでファミリーなレストランに行ったんですが、その中の一人が
赤ワインとコーラを注文して、その二つを混ぜて飲んでおりました。
実はこのカクテル、スペイン発祥、"カリモーチョ"と言って、日常飲料としてとっても人気があるんです。
スペインと言えば、フルーツをワインに浸けた"サングリア"もありますね。


世界で一番有名な仔猫と同じ名前 "キティ" は、
赤ワイン+ジンジャーエール。
ワイン+ソーダの "スプリッツァー"もありますよ。

 

暑い日の飲み物って清涼感が欲しいですよね。
色んな飲み方でワインを楽しんで、そして何より一緒にいたい人、楽しい人、
ワインを美味しく飲んでくれる人がいれば最高ですよね。

えっ、一人でしみじみ飲みたい? それもまた格別です!

そう、ワインって自由なんですよ。お堅い事は抜きにして、自分なりの楽しみ見つけましょ。


あれっ、勝負はどうなりました??  どちらでもいいですね。
この選手好きだけど、あの選手も応援したい。
選手みんなの笑顔、涙、そして 何よりも一生懸命な姿に
私達は、元気をもらい、勇気をもらい、又明日も頑張れるんです。


     がんばれ日本! 遠い空の下から、寝不足覚悟で応援します。
    そして皆様のワインライフが益々楽しいものになりますように!



ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代



JUGEMテーマ:ワイン

やっぱり夏は「スーッとするやつ」

今日は梅雨の中休み。良く晴れて、日差しが強く、もう夏の気配ですね。
この時期の晴れ間には、太陽のありがたみをしみじみと感じられます。

また、大雨での各地の災害に、人間の無力さというのも、ひしひしと感じています。

フランスは、ブルゴーニュ地方でも、霜や雹の被害があり大打撃をうけています。
この時期、雹が降ると、実が落ち、ブドウの収穫量が減ります。
ただ、収穫減とワインの美味しさは別問題で、残ったブドウに充分な栄養がいきわたり、
これからの天候によっては、逆に美味しいワインが出来る可能性もあります。
ワインの生産量は減るかもしれませんが、美味しさに期待しましょう。。。


 

ジメジメと暑い日が続き、夏も本番を迎えると、スーッとしたの飲みたくなります。
昔、母親が「スーッとするやつ飲みたいわ。」と、よく言っておりました。
スーッとするやつ・・・。 飲みたくなりますよね。

ビストロ・ダ・アンジュでも、どんどんスパークリングワインのご注文が増えてきましたよ。

スパークリングワインの代表と言えばシャンパンだと思いますが、
今回は、リーズナブルに家飲み出来る、シャンパンと同じ製法で造られる、
スペインの "CAVA"(カバ)。 
何だか文字だけ見ていると、違うものを想像してしまいますが・・・。
                                         

その昔、フランスがスペインを侵略したことにより、甚大な被害を受けたんですが、
カタルーニャにはシャンパーニュ製法がもたらされました。
その頃はCAVAも、"チャンパン"と呼ばれていましたが、フランスから抗議を受け、
CAVAと名付けられました。
"CAVA"は、カタルーニャ語で「洞窟」や「地下蔵」という意味があります。
かつて実際に、熟成の際には洞窟が使用されていました。

 

 きめ細やかな泡が途切れることなく立ち上がります。
 夏らしい柑橘の爽やかな香りで切れ味が
 とっても良いです。
 最後はブドウのほのかに甘い香りが残りますよ。

 オリーブをつまみながら、さっぱりとした酸味の効いた
 ドレッシングのサラダやカルパッチョと。


フランスからは、"クレマン"。フランスのシャンパーニュ地方以外で、
シャンパーニュ製法で造られたスパークリングワイン。  
シャンパンより気圧が低く、お値段もハーフ。とっても優しいのでハーフスパークリングと言われる事も。
その滑らかな舌触りから、語源はクリームなんです。

アルザス地方で造られたクレマンは、フランス国内でも一番の人気です。

 

 果実味、味の豊かさ、余韻、
 どれをとってもシャンパーニュクラス。
 爽やかな酸味と引き締まるドライ感。

 お料理に合わせるだけでなく、
 ホームパーティでも大活躍しますよ。



そして、シャンパンタワーなんかで使われる、底の浅いクープ型のグラスは、
マリーアントワネットの左胸を型どったものと言われています。
おしゃべり好きの女の子はこのグラスの方が相手の顔を見ながら会話が弾みそうですね。


マリーアントワネットが出てきたところで、7月14日はフランス革命記念日。

この革命によって王政が廃止になると、王に仕えていた料理人やサービス係が街に出て、
当時誕生しつつあったレストランで働くようになり、ソムリエが誕生したとか。

長い歴史のあるこのお仕事。 今年も半年が過ぎたと思うと、今一度身が引き締まる思いです。
これからも皆様に楽しい時間を過ごして頂けるお手伝いが出来るよう、精進したいと思います。

今年の夏は、記録的猛暑ですって。
しっかりと美味しいもの食べて飲んで、 厳しい夏を乗り越えましょう!!

後半もどうぞよろしくお願いします。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代



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自然に戻ろう。

皆様、お元気でお過ごしでしょうか?

6月は、梅雨に入ったり、祝日がなかったり、何だかイベントが少なくて・・・。と思っていたら
近所の小学校では運動会が開催されていました。
最近は、一学期にするんですね。なんでも熱中症対策なのだとか。
9月、10月の残暑も厳しいですが、5月、6月も夏日があったりで、
どちらが良いのか分かりませんが、いずれにせよ精一杯頑張って、
苦い思い出、楽しい思い出、いっぱい作ってほしいものです。

そして、のび太君が、6月の事を「もっとも不愉快な月だ!!」 と怒っています。
その理由は「祝日が一日もないから」だと・・・。
そこでのび太君は「日本標準カレンダー」という道具を使って、6月2日を「ぐうたら感謝の日」
という祝日を作りました。

小さい時は、夢のような、こんな道具、あんな道具、あったらいいなと、
なんならドラえもんがいたらと思った事も・・・。

21世紀になった今、そんなものいる訳もなく・・・
大人の現実に、どっぷりと浸かっておりますが・・・。

それでも、たまには、いや、しょっちゅう、童心にかえって、はしゃぎ過ぎて、
ヤンチャにも程がある、とよく叱られております。


ぶどう畑も、近頃では「自然に戻ろう」 という事で、「有機栽培」や「自然農法」を
行っている生産者が増えてきています。
 

シャトー・デ・ローリエは、栽培からワイン造りまで、自然の力をワインに表現することを
徹底していますが、有機栽培を打ち出すことはしないし、ビオの認定も得ていません。
なぜなら「昔からの本当のワイン造りのやり方だから」と。
 

そもそも昔は自然な土地で、雑草や、ミミズ、蝶、ミツバチなどの生き物と共存し、
自然が生み出す肥料で、ぶどうを育てていましたが、
19世紀半ば頃から、農薬や、化学肥料が少しずつ使われるようになりました。

そうすると、大げさなお話ですが、ブドウ以外の植物、虫一匹いない畑というのは、
やっぱり健康とは言えません。


でも土壌を本来の姿に戻すというのは、そう簡単ではありません。
ブドウは根を地下深くに下ろしますから、表面の土だけ変えるだけではダメですし、
農薬や化学肥料を使わないようにしても、すぐには自然に帰れません。
とっても時間のかかる作業なのです。

自分の畑では農薬を使わずとも、隣の畑の人がどんどん農薬を撒いてしまったら
意味がないですし、湿気の多い地方では、病害虫の被害も多いですし、
そんな中で、50年後、100年後を見据えて、多くの生産者が取り組んでいる、大変な作業です。

人が作り出したモノで、土壌を破壊するというツケが回ってこない様に、
今からこういった農法に取り組んでいる生産者が増えているという事です。

 

1610年から約400年、ワイン造りを行っている、ベッカー家
「1610年来、これと言った秘訣はない・・・」と言いますが、
そこには、アルザスの大地、太陽、雨水という天からの恵みと
ベッカー家の人達による、手間暇がかかる作業を、粘り強く続けてきたからだこそだと思います。


 

そんなブドウで造られた 「ビオワイン」=「健康」 と結びつけがちですが
本当の理由はそういうところにあったんですね。

 フランス政府による有機農産物に認定として
このロゴマークが使われています。


健康な土地で、健康なブドウを育て、
そして優れたワインを造っていこうという取り組みなのです。

そして、もちろん、オーガニックを謳うだけでなく、
美味しいと思えるワインであっての事だと思います。

シャトー・ミニャンは、2012年より全てのワインにオーガニックの認定を受けています
 

それにしても、ドラえもんの最終回は、何パターンかあるものの、号泣したのを覚えています。
21世紀になると、引き出しから猫のロボットが未来からくると信じていましたよ。
すっかりやさぐれた今でも泣けるんでしょうかね??
もう一度、子供の頃の素直な気持ちで見たいものです。 ワインを飲みながら・・・でしょ。

ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代



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