ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

新たな時代へと


新年明けましておめでとうございます。

年末年始の暴飲暴食で胃がもたれております。
思ったより飲み食い出来なくなってる自分に気付きました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?


   


お正月にテレビをつけると、
AとBどちらが100万円相当のワインかを当てる、というのをやっておりました。

その100万円と言われたワインは、ボルドーのシャトー・ムートン・ロートシルト1959。
100万円は言いすぎなんじゃないの??と思いつつレストランで飲めばそのぐらいかぁと、
何だかこちらまで緊張してきました。

そしてそのワインを飲んだ一流芸能人が
「1880年頃は2級だったんですが
1級に這い上がってきたワインでそれに執念を感じます。」と言ってました。

まさにその通りで、この格付けには歴史がありメドックの五大シャトーと言われています。
1855年のパリ万博の際に、世界中の人々にフランスが誇るボルドーのワインを
アピールするためにナポレオン3世が格付けを行いました。
700〜1000のシャトーがエントリーしましたが一級に選ばれたのはたったの4つのシャトー。

この格付けは150年経った今も変わっていませんが、唯一1973年に
このシャトー・ムートン・ロートシルトが2級から1級に昇格しました。

この当時の格付けでは、品質やシャトーの規模も申し分無かったのですが、
格付け直前にイギリス人の所有になったのが大きな理由だと言われています。

その後、オーナーによる畑の改良、醸造技術の見直しなど、さまざまな事を行い、
100年以上かけて1級に昇格させたのです。
まさに意地とプライドをかけた執念のワインなのです。

とは言え、100万円もする高価なワインは未だ口にしたことはなく、
想像と期待が膨らむばかりですが
楽しみはいつの日か・・・に取っておくことにします。



メドックの五大シャトーに並び、サンテミリオン地区やポムロール地区のワインも
一流のワインを語る上では欠かせません。
1878年、第三回パリ万博で金賞を受賞した「ペトリュス」もその一つ。
英語の「ピーター」、ラテン語では「聖ペトロ」の名を持つワイン。
キリストの一二使徒の長で、天国の鍵を持つその姿がラベルに描かれています。

ペトリュスもまた、社長が毎日のように畑に行き、ぶどうの状態を確認し
醸造責任者としての責務も果たし一流のワインを生み出しています。
自分の思うようなぶどうが収穫できなかった年は
ワインの出荷をしなかった程、そのプライドは誇り高きものです。

この情熱がボルドーワインの中で一、二を争うものにし、
ボルドーワインを世界のワイン愛好家の虜となったんでしょうね。





そしてここにも世界が注目する生産者がいます。シャトー・ローザン・デスパーニュ。
200年以上、ボルドーのワイン造りに携わり、全財産を投げ打って畑の改良、醸造所の整備を行い、
今やラフィットやマルゴーをも凌ぐ高評価を受け世界が注目するシャトーです。
ボルドーの新時代を築くかもしれません。


今年は平成が終わり新しい時代が幕をあけますが、私はいくつになっても未熟で失敗も多く
情けなくなることも度々で、美味しいワインのように柔らかく成熟するのはまだまだ先か、
もう飲み頃を過ぎて劣化を辿っているのか!?

いずれにしてもお天道様に向かって精進していきたいと思います。

2019年もどうぞよろしくお願い致します。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

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