ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

牡蠣にシャブリ

牡蠣が美味しい季節。 今回は「牡蠣にシャブリ」についてのお話です。 フランスのブラッスリーなどでよく見る豪華な魚介盛り合わせ 「プラトー・ド・フリュイドメール」 中でも牡蠣は人気者です。 古くはジュリアス・シーザーやナポレオンを 虜にし、一説には彼らが領土を広げるために 遠征したのは牡蠣の産地を手に入れるためだっ たとも!(ほんまかいな…の説ですが) なにしろ、これだけ海に囲まれて魚介料理が豊富な日本の人々よりも魚介生食の文化はほとんど なかったヨーロッパのほうが牡蠣の生食に関してだ けは歴史が古いという事実からもその牡蠣への熱い 思いが伝わってきます。 そして、日本で知られるワインと食材の相性で、お そらく一番有名なのが、「牡蠣にシャブリ」です。 今回は、その理由について少し掘り下げてみましょう。
    

 

 

●理由その1 シャブリの土壌「キンメリジャン」 「キンメリジャン」と呼ばれる土壌は貝殻の化石が多く残る 白い石灰質の特徴を持っており、化石たちが太古の時代には 海だったことを教えてくれます。 海や貝のミネラルを吸い上げたシャブリの土壌が、海のミネ ラルの塊である牡蠣との相性は間違いない!との理由から。 何より相性の基本は食材とワインの共通点を探すところにありますから納得です。

 

 

●理由その2 シャブリの「酸」 実はワインに含まれる酸には「酒石酸」「乳酸」「リンゴ酸」などいろんな種類があります。 この中で今回ポイントになるのが「リンゴ酸」 覚えやすい名前で良いですよね(笑) そのままリンゴに含まれている酸で、さわやかな風味と切れのよい酸味が特徴です。 その味わいだけでも十分納得なのですが、さらに、リンゴ酸は牡蠣に含まれるカルシウムの体内への吸収を良くする働きもあります。 さらにさらに、酸の強い白ワインの重要な役割のひとつとして「殺菌作用」があります。 現在日本で流通している牡蠣は基準を設けられていますが、古来海の雑菌も多く含んだ牡蠣にはこの殺菌作用も重要であったと考えられます。 「天麩羅とすいか」などの日本の食い合わせもしかり、昔の人たちは慣習として体に良い食べ方、悪い食べ方を見つけ出しているのには本当に驚きです。 どうです?牡蠣とシャブリの相性ってすごいでしょう? でも、シャブリだけじゃないんです。同じ条件を満たすワインを二つご紹介します。

 

 

 

1.お手ごろ路線で「ピクプー・ド・ピネ」(南仏の白ワイン) ワイン産地も海の近く、抜群の相性です。気軽にお試しを。 こんなに牡蠣と相性が良いワインを作っているのに当主マークさんは生ものが 食べられません。かわいそう。

 

 

 

 

 

2.高級路線で「シャンパーニュ」ルネジョリーならピュールブリュットがおすすめ) これ!贅沢ですよね!でも間違いありません! 私、井上を信じてください(笑) でも、どうしても赤ワインが飲みたい!っていう人はどうしたらよいでしょうか? ヒントはボルドーにありました。 ボルドーは高級赤ワインの産地でありながらアルカッション湾という牡蠣の産地でもあります。 彼らが生み出した組み合わせは「牡蠣とソーセージ」 なんとしてでも赤ワインが飲みたいというボルドー人の執念が生み出した地方料理です。 実は私も現地で食べたことがないので、また試しにいかないと!と思っています。 いろいろと少しだけ専門的な話も出てきましたが、要は美味しくて、体にも良ければ最高って話です。 みなさんも楽しく美味しく旬の食材とワインを楽しんでくださいね。 あっ、いくら効能があるといっても食べすぎ飲みすぎにはご注意を! みなさん飲み始めると忘れちゃうんですが「過ぎたるは及ばざるが如し」ですよ。 それでは、、、

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