ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

ピノノワールの魅力

みなさんこんにちは。

先日ビストロ・ダ・アンジュにてピノノワールのワイン会を行いました。

シャンパーニュから、アルザス、ブルゴーニュのボーヌ、ニュイと、
様々なタイプのピノノワールをテースティングして、その個性に改めて感動。

 


  
     ぜーんぶピノワール100%!たくさん空けすぎちゃいました。



少しだけピノノワールという葡萄について書かせていただきます。

   「ピノノワール」
  


あるワイン評論家はピノノワールについてこう記しています。

「ピノノワールは葡萄のなかのおてんば娘。たとえ女性そのものではなくても、
それは疑うことなく女性的で、栽培者、醸造家、消費者の誰をも苛つかせる品種なのだ。
我々をつらいダンスへと誘い、忍耐ができるものに対しては用意してある幸を見せつけてはじらし、
しかし自らが飼い慣らされることには頑強に抵抗する。」

それでも人々はピノノワールを求めてやまず、その葡萄を語ることに時間を惜しみません。
真に向かい合ったときに垣間見せてくれる艶やかで美しい誰をも虜にしてしまう素顔、
ほんの一瞬であったとしてもその素顔に触れるために我々はグラスを傾けます。

一見すると相反する性格を持ったピノノワール。

純粋で無垢で美しい完全な表情の陰には
ほんの少しのズレが生じるととてつもなく不安定で危うい横顔。

完全な美しさはその不完全な危うさから生まれる。
矛盾していることは承知の上であるが、
そもそも完全であることの必要条件が不完全であることなのではないだろうか。

その姿を見せぬ部分にこそ人は無限の想像力と無意識下の感動を覚える。
繊細であるからこそ、その内に秘めた本性を追い求め、五感を研ぎ澄ませることができる。

物事の真理は矛盾に満ちている。
そもそも組織の一部に属していないと不安を感じてしまうのに
自由を求め続ける人間の存在自体が矛盾を抱えているのかもしれない。

不完全なことこそが可能性の泉であり、それこそが人間の魅力の源。

ピノノワールはその象徴のように思えてくる…

  

なんて…すみません。別に私、おかしくなってしまったわけではありません。
最近、いろいろな本に触れる機会があり、哲学かぶれしてしまいました(笑)
ここまで我慢して読み辿り着いた方、ありがとうございます。
    


雰囲気を元に戻して、ワイン会で改めて美味しいなぁと感じたのは、
先日来日されたルネジョリーピノノワール100%シャンパーニュ、ブランドノワール

彼の来日時の東京での様子はジェニファーさんのコラムにも書いていただいてますが、
そのあと大阪へ来て頂きました。
溌剌としたボリューム感ある味わいのシャンパーニュに大満足。

美味しいシャンパーニュをありがとうございます!


 
          ピエールエリック氏来日時は本当に楽しいひと時を一緒に過ごさせていただきました。


後日ピエールエリック氏からメールで、トロワの観光ツアーの案内が届きました。

ルネジョリーのワイナリーの近くにはトロワという町があり、
そこの観光協会が出しているパンフだそうなんですが、見てびっくり!

私の写真が載っているじゃないですか!しかもビニール傘をさしてるし・・・。      

    


ピエールエリック氏がビストロ・ダ・アンジュで撮った写真を使ったようです。

どうやら、「日本でも有名なルネジョリーのワイナリーを訪問できます」ということで、
写真を載せてくれている様子。

それならもっと良い写真を送ったのに。

なんて思いつつ、減るもんじゃなし、ピエールエリック!OKですよ、使用許可します(笑)
皆さんもパリの観光案内所でもしも見つけたら、私にお土産に持って帰ってきてくださいね。


そしてもうひとつ、感動したのがアルザスのピノノワール
こちらも以前私が訪問したワイナリー、ベッカー家のものをテースティングしました。

フランスの北東部、アルザス地方で生み出されるワインは9割程が白ワインで占められており、
赤ワインは少数派。日本に入ってきているワインもまだまだ多くありません。

ドイツとフランスが占有を争った激動の時代背景をもつアルザスにとっては、
政治的な理由も数多く介在したのですが、
実は旧くはピノノワールの産地としても素晴らしい場所だったという歴史があります。

いろいろな時代背景を乗り越え、自然派農法によって生み出されるベッカーさんのワインには
繊細なピノノワールでありながら、芯のしっかりとした力強さを感じることができます。

ワイナリー訪問時に熱く語っていたベッカー家の長男フィリップさんを思い出し、グラスを傾けると、
また、アルザスへ行きたいなぁという思いがふつふつと湧いてきました。
大好物のシュークルートとワイン♪また、必ず訪れることとします。


 
             ベッカーさん達と食べた絶品シュークルート&ジャンボネット♪


もちろんワイン会で飲んだブルゴーニュのワイン達、
ジュヴレイシャンベルタンもヴォーヌロマネも絶品でしたよ。

果たしてワインを求める道の先に、万物の真理をひもとく鍵はあるのか?
もうええわっ!ていうお叱りの声が聞こえてきそうなので、今回はこのあたりで。

追記
そうそう、この季節、新社会人の方や新学生の方も多くいらっしゃると思います。
最初は新しい環境で大変なことが多いかと思います。
私も当時を思い出すと毎日辞めたいと思ってましたっけ(失笑)

でも、頑張りましょう!
まだまだ未熟な自分を認め、受け入れた先にこそ、今の自分には想像できない未来が待っています。
みなさんは未熟だからこそ可能性を秘めています。
人生の大変さと楽しさは表裏。今回のピノノワールも一緒です。

最後の最後に松下幸之助さんの言葉を借りて…
「失敗の多くは成功するまでにあきらめてしまうところに原因があるように思われる。
最後の最後まであきらめてはいけないのである」

さあ、エールを送った以上、私も頑張らないと!

 



 

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