ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

大ききことは良きこと哉

新年あけましておめでとうございます。
迎えた年が皆様にとって(ついでに自分にとっても 笑)佳き年となりますよう、
佳き食とともにありますようお祈り申し上げます。

クリスマス&お正月はいかがでしたか?
美味しいもの、美味しいお酒を満喫された方、忙しくてそれどころじゃなかったわっていう方、
寝て過ごしましたという方、さまざまかと思います。

そういえばクリスマスに仕事を終えた私にも、帰宅するとクリスマスプレゼントが!





  どうやらかわいらしいサンタとトナカイが置いてくれたみたいです(^^)


私にとってはなによりの笑いと癒しのサプライズプレゼントでした。

私ごとはさておき、過日、ビストロ・ダ・アンジュにて
年末に、年忘れワイン会を行いました!

そこで開けたのが写真のワイン!(一部です)


 

  間に申し訳なさそうにはさまれているのが通常サイズのボトルです。参考に置いてみました。



 

   間に申し訳なさそうに?顔を出しているのが私です。参考に♪



  後の写真はいりませんでしたか?そうですか。


シャンパーニュ ルネジョリーの1.5Lマグナムボトル
シチリア ドンナフガータ タンクレディの3Lダブルマグナムボトル
ボルドー ムートンバロンヌフィリップ1988
(なんと26年熟成!!)の3Lダブルマグナムボトル など、
こんな機会じゃないと開けられないワインばかり!


  でも大きいと何が良いの?


ということで、今回は大きいサイズのワインのボトルサイズと熟成について。
通常あまり見る機会はないですが、ワインのボトルサイズはいろいろあります。
通常ボトル 750ml
ハーフボトル 375ml
マグナム  1.5L(2本分)
ダブルマグナム 3L(4本分)

それよりも大きいボトルもいろいろあるのですが、
私が過去に扱ったもっとも大きいボトルは
12L(バルタザールと呼ばれるサイズ)のシャンパーニュ!

何を考えてこんなでかいシャンパーニュを作ったのか。
抜栓するのも一苦労! 持ち上げるのに二苦労!! グラスに注ぐのに三苦労!!!
でも、その味わいは絶品!その苦労も報われる充実感のある染み入る味わいでした。
もちろん、仕入れ価格も格別で請求額も驚愕のものでしたが…(汗)


でも、このあたりのサイズのワインは探してもほとんど出てこないのが実際のところ。
そりゃぁそうですよね。
16本分のシャンパーニュを一気に飲んじゃう機会を作らないと開ける機会がありません。

そんな機会、年に1回もあればよい方です。一生に1回もあるかどうか…。

F1レースにでも出て表彰台に立とうかしら。


実際、ワイナリーも数年前からオーダーを受けて作ったり、
知り合いのパーティーの為に作ったりするところが多いようで、
世に出回るのが少ないのも納得です。

話を戻して、マグナムサイズのワインを買おうとすると量は通常ボトルの2倍なのに、
価格は2倍以上のものがほとんど。


なぜ割高になるんでしょう?
日本を含め、ワインを消費する国のほとんどで一般的に大きいボトルの方が重宝されます。

もちろん理由の一つはその希少性。
ただ、それだけでは納得いきません。


貧乏性の私と失礼ながらこのコラムを読んでいただいている
同じ性分を持つお仲間としては(本当に失礼!すみません)、
いくら珍しくても味が同じなら安い通常ボトルを2本買って、
お得に楽しみたいのが心情ってもの。


でも、私も大きいボトルのワインが大好き。
それにはちゃんと理由があります。

一般的にワインのボトルサイズは瓶内熟成のスピードに影響を与えるといわれており、
大きいボトルの方が熟成がゆっくり、かつ安定して進むと言われています。

ワインの熟成とはコルクを通して入り込む微量の酸素が液体と反応して起こるもの。
(最近では酸素なしでの熟成の効果も研究発表されていますが)
理屈からいえば、1本に対し液体量の多いボトルの方が変化がゆっくり進むのは当然の事。
ゆっくり進むからこそ、酸化や劣化しにくく、安定して熟成が進むのです。
逆に言えば通常ボトルよりも時間がかかる分、
飲み頃まで辛抱する忍耐力が必要となりますね。

あんまり理屈っぽくなるのも嫌なんで、最後の大きな理由を。
それはズバリ!「なんだかでっかいボトルは楽しいから!」
なんだかんだ言っても、人間、精密機械じゃありません。
気分や体調で味の感じ方も変わります。
それなら、「理屈は分からんけど、派手でえ〜やん!」
こんな気分こそが最高にワインを美味しくさせるエッセンスになるんじゃないかと思います。

で、最初にご紹介のダブルマグナムワインの味わいはどうだったかって?
それはご想像にお任せします。

  ここへきて、丸投げっ?
と思われてもしょうがありませんが、わたくし恥ずかしながら、
その味わいを的確に表現するほどの文才も芸術性も持ち合わせておりませんので(笑)
でも、タイトルを見ればわかるでしょ!

新年になっても相変わらずの失礼千万申し訳ございません。
稚拙なコラムですが、本年もワインの楽しさ、食の楽しさ、
ワインの作り手さんの思いをいくらかでもお伝えしていけたら嬉しく思います。


  

   先ほどのタンクレディを作っているワイナリー、ドンナフガータ当主ジョゼさんとの1枚です。
   2014年12月ビストロ・ダ・アンジュにて



改めまして、2015年もどうぞよろしくお願いいたします。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエ 井上 剛



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