ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

時にはハードボイルドに

いよいよ夏も本格化。
逃げ場のないジリジリと刺す日差しにお困りの方も多いかと存じます。

まぁ、私が働くビストロ・ダ・アンジュは地下1階。

朝ひとたび店に入れば月が照らす夜まで、地下にこもりきりの毎日で、
ただひたすらに日本の夏のジメジメとした湿気の多さのみを耐え忍んでおります。

そんな季節を乗り切るには・・・
「やっぱり夏はビールでしょ!」
という方も多いかと思います。お気持ちよーくわかります。


でもそこは、皆様ご覧いただいているのはワインのコラム。
ビールもワインも愛する浮気性の私の心中、お察しください(笑)

「まずは一杯」の、喉を潤す泡がビールの方も、
いやいや私はそんな贅沢はできません。 発泡酒でという方も、
普段はそうでもたまには特別な泡も良いもんですよ。

もちろん、私が言いたいのは「シャンパーニュ」のことです。



シャンパーニュ・ルネジョリー当主ピエールエリック氏



泡のお酒の最高峰と言って良いでしょう。
やっぱり飲みたいシャンパーニュ!

おなじみ、「シャンパーニュ」とは
フランスシャンパーニュ地方で定められた製法で作られたスパークリングワイン。

ひと昔前は、
「シャンパーニュ地方でつくられたものしか、シャンパーニュと呼べないのだよ」
と、やや鼻に付く説明をするおじさま方と
「へぇー、そうなんだー」
と、気のない返事をする若いお姉さん方をよく見かけたものです。

ワインの知識って難しいもので、その情報を求めてない人に話すと
どうしても鼻に付いちゃうんですよね。

でも、皆さん気を付けて!ズバリ痛いところを突いちゃいます。
大事なのはワインに興味があるかないかではないんです。
ワインの知識が鼻につくかつかないかは、
お姉さんがあなたに興味があるかないかの違いですよ。

切ない…。
私も気をつけようと思う次第です。(笑)

ひと昔前のシャンパーニュ関連の流行り言葉でいえば
映画カサブランカでの名台詞、シャンパーニュを片手に「君の瞳に乾杯」
なんてセリフ、実際使ったことがある強者もいらっしゃるんでしょうか?
(注)鉄のような心を持ってなければ、
間違っても自分に興味が無さそうな人にやっちゃぁいけません。
冗談でも立ち直れなくなります。


カサブランカといえば、もう一つ有名なやりとりがありますよね。
女「昨夜はどこにいたの?」
男「そんな昔の事は覚えてない」
女「今夜会えない?」
男「そんな先の事はわからない」

小心者の私からすれば想像を絶する「どんな精神力しとんねん!!」
というくらい無茶苦茶な返しの連続ですが、
ストーリーの流れと名優ハンフリー・ボガートだからこそ。

どう間違っても現実世界でやってはいけません。
高価なシャンパーニュを飲んでようが、どんな素敵なディナーを囲んでいようが、
「そんな昔の事は覚えてない」のくだりあたりで、愛想を尽かされること間違いなし!
ハードボイルドな男の生きにくい世の中になったもんです。
まぁ、私には無縁の話ですけど。

ハードボイルドな卵です(笑)


シャンパーニュを飲むこともステータスなら、説明できることもステータス。
様々な映画のワンシーンに使用されていることからも、
その華やかさや贅沢感の象徴としての役割を持っていることがうかがえます。

数多くの偉人、歴史上の人物が賛辞を並べ立てていることからも、
いかにシャンパーニュが世代を超えて人々を魅了してきたかがうかがい知れます。

ナポレオンは
「(シャンパーニュは)勝利の時には飲む価値があり、敗北の時には飲む必要がある」
と話していますし、ポンパドール夫人も
「女性を美しくするのはシャンパーニュだけ」と言ってます。
まぁみなさん、都合のよろしいことで。

でも庶民の私たちには、気軽には手が届かないのも事実。
ポンパドール夫人と違って、シャンパーニュだけで美しさを求められない皆さんは
地道な努力を重ねるしかありません。なんて非常な現実!!

みなさんも私とともに、この非常なる現実を乗り越え、シャンパーニュを楽しみましょう!
人生の長い道のり、シャンパーニュのご褒美くらいあっても良いじゃないですか。
時には思い切ってハードボイルドに、時には歴史上の偉人にならって…。

でもでもそれって現実逃避?
良いんです!美味しければ!楽しければ!!
そこから明日の活力、希望が湧いてきます。

  人生の喜びをみなさまに!!!

なんて無責任に大風呂敷を広げたところで今回はここまで。
本当に、毎度、乱文お付き合いありがとうございます。感謝。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエ 井上 剛



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