ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

あらためまして、川西です。

改めまして、みなさんこんにちは。
私は心斎橋にあります、
ビストロ・ダ・アンジュのソムリエ、川西と申します。


今回よりこちらのコラムを書かせて頂く事になり、
ワインを通じてみなさんと繋がっていけることを
とても嬉しく思っています。


初めての方も、何度かお会いした方も、
このワインにまつわるお話を、気軽に楽しんでいただければと思います。    
どうぞよろしくお願いします。

今年の夏も暑かったですね。2015は猛暑日が11日も続いたのだとか。
その間にはゲリラ豪雨なんかもありまして…。


先月初めに、ビストロ・ダ・アンジュ主催の郊外ワイン会なるものを開催したのですが、
わたくし川西はランチ営業までお店におりまして、
3時頃店を出た時は、まさに猛暑で、
今からこの暑さとどう戦うか!!

と考えながら、ひと度、大阪城公園に到着すると、
なんと豪雨、そう、あれはまさに豪雨でした。

暑さと日焼け対策に用意した、帽子、扇子、サングラスは出番なく、
地下鉄の出口に、何十人という人が雨宿りをしておられる中

私は日傘をさして地上に飛び出し、皆様の元にたどり着いたのです。
しかし、ホントすばらしい!!感動しました!!

「もうやめよう。」、「帰りましょう。」、と言われるお客様は一人もおらず、
一生懸命料理とワインを雨から守ってくださり、
遅れての参加だった私に、「もうすぐやむよ。」、「雨の中ご苦労さん。」、
「今まで仕事やってんね、お疲れさん。」 と、
労いの言葉まで掛けてくださり、

そして、小雨になると、皆様の協力の元、セッティングをし直し、
再度ワイン会を開催することができ、
本当に楽しい時間を過ごすことが出来ました。

本当に、お客様なくして、あの会はなかったと感謝感激でございました。





そんなこんなで、少し暑さも和らいだ、
季節の変わり目のこの時期は体調を崩される方も多いと思いますが、
みなさんは、夏のお疲れは出ていませんか??

今回はスパークリングワインのお話しを…。

フルーティーで少し甘味の残ったスパークリングワインは、
夏の疲れた体に染みわたりますし、食前酒として飲むと食欲を増進させてくれます。

スパークリングワインが日本で最初に出されたのは、明治時代。
「鹿鳴館」の舞踊会にて振舞われました。

 

「鹿鳴館外交」として、欧州政策が極端に突っ走り、まだその当時は、政府高官や、
そのご夫人達も、舞踊会でのマナーやエチケットを知るすべもなく、

西欧人から見たら、とても滑稽に見えたそうです。
(今も、歴史、文化の違いで、そう見えるかもしれませんね。。。)

そして、戦後、帝国ホテルで初めて結婚披露宴でスパークリングワインが出されました。
この辺りからスパークリングワインは「特別な日の飲み物」になっていったんでしょうか…。


毎日お店で、スパークリングワインの抜栓をしておりますが、
やはり、毎回、少しの緊張感を持ちます。

少しでも気を緩めると「ポンッ!」と勢いよく栓が抜け、
一気に気泡がビン口の狭いスペースに集まり、吹きこぼれてしまう時があります。


みなさんは、そんな経験ありませんか?


瓶を片手で斜めに持ち、もう一方の手で栓を抑えながら
「シューー」という音を立てながら開栓していきます。

ここでひとまず、「ホッ」とします。


そしてグラスに注ぐ時もゆっくりと…。しかし、更に緊張が増します。
長いフルート型のグラスは、底の浅いクープ型より泡が多く出ますので、
スパークリングワインを糸のように細く、そしてゆっくりと注いでいきます。


ある日、お客様にゆっくりと注いでいるその時、
突然その方に「今ずっと息止めてるんちゃう!?」って言われました!!

ハッとしましたよ。

だって、息止まってましたよ。

スパークリングワインをサーブした後、なぜかいつも息切れしてたんです。
緊張に加え、息が止まってたからだったんですね…。何ともお恥ずかしい…。


スパークリングワインのスパークは英語で「火花」などの意味からきていますが、
フランスではヴァンムスー、イタリアではヴィノスプマンテ、
ドイツではシャウムヴァイン、スペインではエスプモーソなど、
「泡」という意味の言葉が使われています。なんだかお国柄が出ているような気もしますね。


スパークリングワインの代表といえばシャンパンになると思いますが、
今では世界中で上質なスパークリングワインが造られています。

このシャンパーニュ製法(瓶内二次発酵やトラディッショナル方式ともいいます。)で
造られているスパークリングワインは、
フランスではクレマン、ドイツはゼクト、スペインはカバ、
イタリアの代表としてはフランチャコルタなど、新世界や、日本でも造られています。

しかしながら、普段飲みとなれば、安くて旨いが、わたくし庶民の心情でございます。
そして今回は、夏の疲れた体を癒してくれる甘口スパークリングワインはいかがでしょうか!?


イタリアのバローロで有名なピエモンテ州では、
モスカート・ビアンコというマスカット系の主要品種を使った、「モスカート」。



ビストロ・ダ・アンジュでも、女性のお客様や、お酒の弱い方にも大人気です。

とてもアロマティックな白ぶどうで、麝香(じゃこう)や白い花、白桃やメロンの香りがあり、
後口は繊細な泡と酸によってスッキリとさせてくれます。
現地イタリアでは冷たいメロンと合わせるのが定番だそうな…。
食前にも食後にもいけますね。


そして、こちらもイタリアのエミリア・ロマーニャ州で
ランブルスコという品種で造られる赤のスパークリングワイン、
こちらは、カシスやドライいちじくの香りに加え、スパイシーさも合わせもち、
ほのかなタンニンもあります。




辛口もありますが、甘口を大きめのワイングラスにかち割り氷を浮かべて、
夏の楽しい思い出を振り返り、その余韻に浸りながら、
秋の夜長を楽しむのはいかがでしょうか!?


今回は川西の初回コラムに最後までお付き合いいただき、有難うございました。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール 川西



JUGEMテーマ:ワイン

comments










trackback

trackback URL
http://wine.qualite.ciao.jp/trackback/68