ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

今年最初のマリアージュ

新年あけましておめでとうございます。
    
皆様はどのような年末年始を過ごされましたか?
さぞかしたくさんの楽しい乾杯をされた事だと思います。

いつもよりちょっと豪華なお料理があって、ちょっとお高いワインをあけて。
楽しい事、美味しい料理とお酒が大好きな私にとって、
この時期が一年の間で一番好きかもしれません。

毎年,大晦日は、お煮しめを炊いて、一応はお正月らしい日を過ごします。
実家に帰ると、フライドチキンやピザなど子供達の好きなものも用意してありますが、
ついついお煮しめや、にらみ鯛に手がいきます。お雑煮も美味しいですよね。
日本人に生まれて良かったと思える瞬間です。   さぁ、ここで何を飲みましょう!

ワインと料理のマリアージュを考える時、
一つのポイントとして「その土地のものを合わせる」というのがあります。

ならばやっぱり、和食には、日本酒、焼酎でしょうか…。
もちろん‼ 最高に美味しいですよね。  おでんに日本酒、焼き鳥に焼酎お湯割り、最高です!

しかしながら、仕事柄でしょうか…。  ワイン…。  何合わせましょう…。 と思ってしまいます。

和食が世界無形文化遺産に選ばれてから、世界中で和食の人気が高まり、
日本の調味料がエッセンスに入れられたり、和の素材自体が注目を集めています。

そして、お出汁は和食にとって、とても大切なもの。
世界中に、「だし」 はありますが、野菜や肉、魚、を長時間かけてとります。
それに比べると、日本の「だし」は、昆布を水から沸かして、沸騰前に取り出し、鰹節を入れて、
2.3分で出来上がります。こんな短時間で、あれだけの風味と旨味が出せるのは、
素材の持つ力でしょうか!!





二つ目のポイントとして、「色を合わせる」という事。
昆布や鰹でとった出汁は、澄んでとても綺麗ですが、元々は黒い食材。
凝縮された香りと旨味があり、優しい味わいには、ピノノワールの赤ワインが良く合います。
お煮しめの様な、根菜を、優しい出汁と薄口醤油で煮れば、素材の美味しさが引き立ち、
紅茶やタバコのような枯葉系や、腐葉土の香りがあり、 味わいはふくよかな果実味が広がり、
酸が豊かで、タンニンは滑らかな印象の、ピノノワールと相性抜群です。


我が家では、大晦日に鴨鍋をして、締めにおそばを入れて年越しそばにするんですが、
鴨のローストはもちろんのこと、鴨鍋にもピッタリですし、鶏の治部煮や、鰆や鯖の幽庵焼き、
鶏の梅肉揚げなんかもいけますよ。


抜栓すると、すぐに広がる華やかな果実や花、そして、ナッツやなめし皮の香り、
いきいきとした酸と果実味、フレッシュなタンニンがバランス良く混じり合って、
品種特有の美しさを持つ、ブルゴーニュ・ピノノワール。

赤いベリーの香りと、バナナやマンゴーの香りを併せ持ち、
アルザス ピノノワールの繊細な印象を持ちながら、
果実の甘味とほのかなタンニン、最後にかすかな苦みを持っているこのワインは、
薄口醤油で炊いて、少し山椒をふった竹の子と一緒に召し上がってみてください。


今回は、とても主観的な事を書きましたが、
今年最初の私のマリアージュを見つけたので、紹介させて頂きました。

季節を感じる旬の食材や、新鮮な素材は、ワインとの組み合わせも無限にあります。
きっと皆様にも、それぞれの合わせ方、飲み方があると思うんです。

飲む時間、場所、人、体調などで味って変わりますし、
マリアージュの定説やマニュアルってあるんですが、
そもそも ‟マリアージュ" って ‟結婚" って意味です。人の結婚も、とっても難しい。

えっ、この人とこの人が結婚!! 何か違うなぁ… 何てこともありますし、
(私の場合、昨年のビッグカップル、F山さんとF石さん…)、でも、お二人にとっては、
最高のマリアージュだった訳で、最高の、パートナーや仲間を探す様に、
皆様も最高のマリアージュを見つけて、
今年も、もっともっと嬉しい瞬間と楽しい一時を過ごしてくださいね。

つたないコラムではありますが、今年も「美味しいワイン」 「美味しい料理」
 「楽しいこと」 を皆様にお伝え出来ればと思っています。

2016年もどうぞよろしくお願い致します。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代



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