ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

ビストロって何ですか?  ー Le bistrot, qu'est-ce que c'est?ー

コラムを書き始めて早、半年・・・。 と言いますか、まだ半年・・・。
「ワインにまつわるエトセトラ」・・・ もうすでにネタに困っております。

おまけに、寒さが苦手な私は、冬はつい出不精になってしまい、家とお店の往復・・・。
これまたネタがない・・・。ん・・・ あるじゃないですか!!  「ワインにまつわるエトセトラ」!!
お店にいっぱい!!私の心にも春が来ましたよ!!

私が勤める ビストロ・ダ・アンジュ 。  そもそも ビストロ って何でしょうか?
ビストロとは、パリにおけるレストランの一スタイルです。
ひとことで言えば、格式ばらない日常仕様のレストラン。

イタリアから持ち込まれた宮廷料理とフランス郷土で育まれた保存食や特産物、そして調理法。
これらをもとに出来上がった料理をフランス中央部のオーヴェルニュ人がパリでお店として、
カフェなどで提供したのが原点と言われています。

最初は奥さんが料理を作り、主人がサービスをするような家庭的な形態でした。
それが今ではプロフェッショナルな領域となってパリの文化として、根付いています。

名前を聞いただけで何かわかる様なシンプルで美味しい料理と手頃で親しみやすいワイン、
暖かみのある家庭的な雰囲気。それがビストロです。



そしてビストロのワインも、元々は産まれた地で飲まれるものでした。
地方料理を元にして出来上がった料理と、同じ地の土や水、
太陽から育まれた葡萄から造られたワインとの
相性は悪いはずがありませんよね。だからこそ気軽で旨いワインが楽しめるんです。

食事も美味しく豊かになり、文化も感じられる。食事以外の楽しさまで運んでくれる。
そしてリーズナブルに気軽に楽しめる。  これ以上の組み合わせはないでしょう。





フランスのテーブルワインの大半が造られるラングドック地方。
ここラングドックの ドメーヌ・デ・ラ・フェランディエールのメルロー100%のワイン。
すごい濃いとか渋いとか、突出したとげとげしさがなく、
バランスのとれた中に感じるワインの美味しさ、
食事と合わせるのが楽しくなるワイン。 みんなが飲みやすく、美味しいと思えるワイン。
そんな事を教えてくれる、まさにビストロワインです。

南仏の郷土料理、
野菜のトマト煮込み
‟ラタトゥイユ”と



そして、フランス南東部に位置するリヨンは、美食の街として有名です。
パリに ‟ビストロ" があるように、リヨンには ‟ブション"があります。
ここもまた、家庭的でざっくばらんな雰囲気で、
リヨンの伝統的な郷土料理が提供されています。

ブション料理、いわゆるリヨンの伝統料理には、さまざまな内臓料理や、
魚をすりつぶして練り上げたクネルと呼ばれるもの、
そして玉葱の名産地でもあり、この玉葱を使った料理にしばしば
「リヨネーズ(リヨン風)」と名付けられ、皆さんもご存知のオニオングラタンスープも、
この地のお料理です。




ここブションでは地元のボジョレーやローヌのワインが多く飲まれています。

 

苺やフランボワーズのチャーミングな香りが広がり口に含むと、そのフレッシュなベリーの風味に圧倒されますが、滑らかできめ細かいタンニンから品の良さを感じます。
最後にボジョレーワイン特有の赤い果実の香りが印象に残ります。

 

こちらもベリー系のジャムなど、甘くフルーティーな香り。鉄分やスパイスも感じます。重さを感じさせない軽やかな味わい。それでいて薄っぺらい訳ではありません。この心地よさ、飲み易さ、料理を選ばず美味しく飲める楽しさ。


コート・デュ・ローヌはバリューワインの産地として、フランスのビストロでも定番。
濃い、重いだけがワインの価値ではないことと、
クラッシックな味筋のあるフランスワイン文化の奥深さを教えてくれますよ。

ビストロ・ダ・アンジュにもたくさんの外国人のお客様が来られます。
日本在住の常連の方、観光やビジネスでたまたま来店してくださった方、さまざまですが、
思えば、ボジョレーやローヌのワインをよく注文して頂きます。
ビストロの楽しみ方、文化を思い出しながら飲んでいるのかもしれませんね。

美味しい料理があって、手頃なワインがあって、シンプルで家庭的な雰囲気、
美味しいものが大好きな人達が、ワクワク出来る様な空間。それがビストロなんだと思います。

色々と書きましたが、難しいことは考えずに、皆さんが、より気軽により楽しく、
美味しいものを食べて飲んで、
よりビストロを身近に感じていただけたらと思います。

そして、春はそこまでやって来ました‼ 
裏の公園では早咲きの河津桜が八分咲きをむかえています。

四月になると、お店にもフレッシュマンが入ってきて歓迎会や、
お花見の予定も立てなきゃいけませんし、
春に美味しいワインも沢山ありますよ。 春ってなぜだかワクワクしますね。

冬眠している場合ではございません!来月もガッツリ書かせていただきます!
よろしくお願いします。

張り切りすぎて 「春眠暁を覚えず。」 にならないようにいたします。。。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代



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