ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

フランス訪問記 〜ブルゴーニュ編〜

厳しい暑さも少しは落ち着き、夏の思い出に浸っております。
なんて、夏休みは頂いたものの今年は何処にも行かないと決め込んで、
家でのんびりさせて頂きました。 皆様はいかがお過ごしになられましたでしょうか?

前回のシャンパーニュ、ランドルヴィル村から車で一時間ほど、シャブリの市街地に
ワイナリーがある、ドメーヌ・ラウル・ゴートラン。 シャブリの中では小さな家族経営の生産者です。
当主ラウル氏と、神戸牛と山崎が大好きな息子で次期当主エイドリアンが案内してくれました。
 

 

グラン・クリュの畑を3つとプルミエ・クリュの畑を3つ所有。丘陵地帯で、一億五千年前の海洋生物が
推積されたキンメリジャンという シャブリではクラッシックな土壌です。
この石灰岩に牡蠣の殻が含まれているので牡蠣といえばシャブリという定説があるんです。
一度は試したいと思うのですが、実は私、牡蠣が食べれないんです。
このマリアージュ、どれだけ素敵かどなたか教えてくださいませ!


樹齢40年の古木で、ブドウの健康状態を見ながら房数を決め剪定していきます。
そして味わいに深み奥深さを出すため6〜8ヶ月間澱と一緒に樽熟成させています。
2017ヴィンテージより新しいメーカーの樽を使用し、今まで樽熟していなかった
グラン・クリュのシャブリも樽熟させ、より斬新なものを造りたいと新たな挑戦を試みています。
 

シャブリV.V.のマグナムボトルを
トランクにつめて 帰国いたしました。
まろやかで、酸とのバランスもよく

絶品のシャブリでした!

 

シャブリブルゴーニュの中でも寒冷な土地。昨年は遅霜の被害を受け生産量がかなり落ちたそうですが
生産量より品質を保つのが最も大切な事だと、そしていつでも美味しいと言えるシャブリを
私たちに提供してくれる事を約束してくれました。
その日の夜は母のナタリーさんも合流し、温かい家族愛にふれ、ゴートランのワインに合わせて
メニューを作ったというディナーとシャブリ尽くしで何とも贅沢で楽しい夜を過ごしました。


翌朝、見えなくなるまで手を振ってくれていたゴートラン一家と別れを告げ、
広大なぶどう畑を眺めながら南へ、マコネ地区はプイィ・フィッセの村にやって来ました。
マコネ地区は全体に平坦な土地なのですが、南端だけは丘陵地帯になり、そこに切り立った断崖が
あります。その斜面と麓にプイィ・フィッセがあり、ここはマコネの中でも別格の白ワインを産みます。
その中に、シャトー・ヴィタリスはあります。
塀で囲まれた「クロ」と呼ばれる小さな畑を70ヶ所、所有しており、南向きや北向き、急斜面、平地、
泥、石灰、砂と土壌も様々。沢山の畑のブドウを最終的に選定して、最良のワインを造っています。


この畑のブドウは良くても、あそこのは悪いなど、ワインは生き物で、往々にその年はダメだとは
言えないと言います。
2017年のフランスワイン生産量は、戦後最少になるんじゃないかとの予測が出ています。
やはり遅霜の影響なんだそう。しかし、生産量減(不作)=品質の低下ではありません。
今年も一部被害はあったそうですが、実がたっぷり付いたブドウが育っていて良い年になりそう、と
期待は十分持てそうですよ!
 

 

今回訪問させて頂いたワイナリー全ての方々が、より美味しいワインを造ろうと、守るべき伝統を残し、
取り入れるべき新しい方法、技術を受け入れ、日々取り組んでおられる姿に感銘しっぱなしで
そこには造り手の心意気と使命感、愛を感じました。
そんな彼らの思いを皆様にもお伝えしていきたいと思います。


短い期間でしたが、出会った全ての人達、大空、大地は、都会で働く私にとって
忘れていた大切な何かを思い出させてくれる様な、そしてワインのことのみならず
たくさんの事を教えてくれた、そんな素敵な旅でした。

朝晩はようやく過ごしやすくなってきました。皆様ゆっくりとワインを飲みながら
秋の夜長を楽しんで下さいませ。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

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