ソムリエール川西のワインにまつわるエトセトラ | Qualiter Letter

新たな挑戦

オリンピックに熱くなっていましたら、気候もすっかりと春めいてまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
スポーツはあまり詳しくありませんが、知らない競技を知り魅力を感じたり、
選手のストーリーに感動させられました。もっぱらにわかではございますが・・・


オリンピックにもはまっていましたが同じ頃、お店で「自然派ワイン」をテーマにした
ワイン会を開催して以来、「自然派ワイン」に目がいってしまい、ついついそれらを選んでしまいます。

畑や造り手の特徴はあるものの、産地や品種を聞くと、こんな感じかなと想像が出来るんですが
化学肥料や除草剤を一切使わない有機栽培、ぶどう本来が持つ天然の野生酵母で発酵を行い
濾過や清澄という作業を行わないにごり酒のようなものもあり、
えっ!この地方でこんなワイン出来るの!?と、個性豊かなものが多いんです。 


今では「ビオ」とか「自然派」という言葉がありますが、「ワインは農産物」と言われるように、 
本来ぶどうだけで自然に出来た飲み物。他には何も加えていませんでした。
同じ生産者が同じように造るワインでも味わいが違ってくることもあります。
前に飲んだワインをもう一度飲んでみるとその印象がガラリと変わることもあります。
味のバラつき、不揃いもまた楽しみであり魅力なのです。


「自然派ワイン」と言われるものは、大きく分けて栽培に注目する考えと、
醸造までの全ての工程を考える場合があります。
栽培方法として、「リュットリゾネ」=減農薬栽培、
「ビオ」=有機栽培、
「ビオディナミ」=有機栽培を前提に、

月や天体のリズムに合わせて選定や収穫を行う農法があります。
醸造では亜硫酸塩(酸化防止剤)の使用と酵母の種類。
酵母は自然の野生酵母を使い、酸化防止剤は一切使用しない生産者も増えています。

南仏ラングドック地方にあるドメーヌ・デ・ローリエは自然なブドウ栽培と品質へのこだわりを持っています。
収穫後の酸化を防ぐため密閉蓋付きのトレーラーを開発したり、
45分以内にしっかりと温度管理されたカーブに運び
酸化防止剤は最小限に抑えてワインを造っていきます。
それでも認証を取らないのは昔からの造り方、当たり前のことを当たり前にやってるだけだと。


いくつかのビオ認証機関はあるものの、自然派ワイン、
ビオワインを造りながらその認証を受けていない生産者もたくさんあります。
今、皆さんが飲んでいるワインもひょっとしたら
実は自然派ワインと呼べるものかもしれませんよ。

自然派の白ワインを飲んでみるとビックリされる方も多いと思います。
自然派の白はフルボディのものが多く、より個性がハッキリとしていて変わってる!と思うことも。
色がとても濃かったり、濁っているのは一目瞭然。

酸化的な香りもちょっと苦手という方、一度赤ワインを試してみてください。

自然派の赤と通常の赤の違いは、他の色のワインほどはっきりとはしていません。
なぜなら普通の赤ワインがより自然に近い方法で造られているからなんです。
皮や種を一緒に漬け込むことによりタンニンや抗酸化物質がもたらされ、
ワインを酸素から守っています。

ヨーロッパのワイン法でワインに許容している亜硫酸塩の含有量も赤の方が低いのです。
とはいえ、自然派らしさ、味の違いは感じられます。まず、樽の香りがしかっりとしたものは
ほとんどありませんし、ブドウもフェーノール分が最大になった時に収穫することが多く、
ワインが爽やかで消化しやすく、もっと飲みたくなるような味わい、それが自然派の赤の魅力なのです。




 ラ・セレスティエールが造るキュベ・ヴォークリューズBIOはほんの少しのシュワシュワ感(微発泡)と
 酸味と果実味の心地よいバランスが、もっと飲みたいと思わせてくれます。


挑戦するってとても勇気がいること。若者がベテランに挑む、新しいチームで大きな目標を目指す、
ケガの復帰直後に大技に挑む。
私達もいつもと違うジャンルのワインに挑戦しましょうよ。きっといつもと違う景色が見えますよ。


ビストロ・ダ・アンジュ ソムリエール  川西幸代

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